札幌開成中等教育学校がセミナー 笑って学ぶ選挙権! 講演、ゲーム通し関心高める(学校 2016-06-22付)
〝お嬢様系お笑い芸人〟のたかまつ氏が講師を務めた
市立札幌開成中等教育学校(相沢克明校長)は十一日、同校で「たかまつななと笑って学ぶ十八歳選挙権特別セミナー」を開催した=写真=。同校一・二・四・五年生合わせて五十二人が参加。講演やゲームを通して、選挙権や政治について学んだ。
たかまつ氏は、〝お嬢様系お笑い芸人〟として知られる一方、社長を務める㈱笑下村塾で政治教育に関する出前授業、コンテンツ制作などを手がけている。
はじめにたかまつ氏は、一つのプリンを誰が食べるかを決める方法を例に、民主主義について説明した。殴り合いなど「力」で決めるのを無政府状態、権力による「掟」で決めるのを独裁、話し合いによる「数」で決めるのを民主主義と紹介。「選挙権を得ることは、国の話し合いに参加すること」と強調した。
また、現在の政治では若者の投票率が低く、高齢者が高いので高齢者向けの政策が多いことを紹介。二十歳未満の国民は八千万円の損で、六十五歳以上の国民が四千万円の得をしており、若い世代の意見を反映させるためにも投票に行き、政治に参加することが重要と示した。
続いて、五人一組でロールプレイングゲームを実施。それぞれが十八歳、二十四歳、四十五歳、六十五歳、八十歳になり、「五十歳以下の選挙権を廃止する」「大学まで授業料を無料にする」をテーマに意見を交換し、多数決を取った。
多数決では、人口比の多い高齢者や、投票率が低い若者など人口比や投票率を考慮した投票を実施。投票率が結果に大きな影響を与えることを理解させた。
また、十八歳でマイクロソフト社を設立したビルゲイツ氏や、十七歳で漫画家デビューした藤子・F・不二雄氏など十代から社会に影響を与えた人物を紹介。自分の思いを社会で実現する方法として、「投票がもっとも有効」としたほか、国会議員など特定の年齢になると立候補できることも説明した。
このあと、悪い政治家を見抜く〝人狼ゲーム〟を実施した。五人一組で悪い政治家や良い政治家などを役割分担し、「小・中学生のスマートフォン使用禁止」「新年度を九月スタートにする」についてそれぞれ主張。生徒は賛成か反対かを表明した。
ゲームに参加した生徒は、「どちらの主張も正しく感じる。どちらかを選ぶのは難しい」と感想を述べていた。
たかまつ氏は「どちらかを選ばなければならない。そのためには話し合うことが大切で、普段から考える習慣を身に付けてほしい」と呼びかけた。
(学校 2016-06-22付)
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