進学就職等への対応で清水高が新年度　進路チャレンジクラス開設　４０人選抜―切磋琢磨できる環境創出

（学校 2016-06-29付）

　【帯広発】清水高校（西嶋潤一校長）は二十九年度、将来の夢の実現に向けて挑戦するクラス「進路チャレンジクラス」を開設する。入学後に希望者の中から成績上位層を中心に四十人でクラスを編制。国公立大学や医療・看護系学校への進学、公務員、民間企業など、より高い学力が求められる進路への希望に対応したい考えだ。

同校は平成九年度、道内初の「総合学科」設置校となった。以来、「情報ビジネス」「人間生活」「生産技術」「人文科学」「自然科学」の五つの進路希望・興味関心に基づいた系列や多様な選択科目、少人数指導などによって、生徒の進路ニーズに対応してきた。

　一方で、全年次が一緒に学ぶ普通科目においては、成績の上位者と下位者の差が大きく開くなどといった課題も生じており、地域や中学生の保護者から、「就職だけではなく、進学にも対応した学校があれば」という要望が挙がっていた。

　これらの要望を受け同校ではことし四月、新校務分掌「総合学科推進部」を立ち上げた。国公立大学や医療・看護系への進学、公務員・民間企業などの学科試験が課せられる職種への就職など、高い学力を必要とする進路に対応するためのクラス編制に向けて検討を重ねてきた。

　チャレンジクラス編制に当たっては、合格後、希望者の中から成績上位者を中心に四十人を選抜。入学後に進路希望を変更した生徒は、同クラスに編入することも可能となっており、チャレンジクラスに在籍することで、生徒同士互いに切磋琢磨できる環境とするねらいだ。

　総合学科推進部で検討に当たった牧信治教諭と富永学教諭は「チャレンジクラスを設けることで、より自分の進路希望に合わせた学習ができる。生徒たちには、現状に満足しないで、さらなる高みを目指してほしい」と期待している。

(学校 2016-06-29付)