札幌市上野幌中生が育児体験　親への感謝を再確認　子育ての大変さ実感

（学校 2016-06-29付）

様々なおもちゃを使って乳幼児とふれ合った

　札幌市立上野幌中学校（宮森正志校長）は二十二・二十三日の二日間、同校で二十八年度次世代育成支援事業育児体験支援「上野幌中学校であそぼっ♪プログラム」を開催した。二日間で二年生百十七人が参加。乳幼児やその親との会話を通して、家族・家庭への感謝の気持ちを深めた。

　この取組は、同校と厚別区保健福祉部健康・子ども課子育て支援係が連携し、二十四年度から実施しているもの。乳幼児やその親とのふれあいを通して、間接的に自分がどのように育てられたかを考え、親に感謝する気持ちを育むことをねらった。

　生徒たちはこの日のために、授業や放課後の時間を使って、飾り付けやプレゼントする絵本を作成するなど準備を進めてきた。

　二十二日の二校時目には、二年生三十九人が親子九組と交流。生徒たちは積み木やぬいぐるみなど、様々なおもちゃを使いながら乳幼児とふれあった＝写真＝。

　質問コーナーでは、名前の由来や妊娠中に大変だったことなどを尋ねた。ある親は、体調が悪く、入院して寝たきりの生活の中で赤ちゃんを出産したことを説明し、「いろいろと大変だったけれど、この子が生まれてきて良かった」と笑顔で話していた。

　最後に、生徒は乳幼児に手づくりの絵本をプレゼントしたほか、「このような機会をつくっていただきありがとうございました」と感謝の気持ちを述べた。

　同プログラムを担当した赤川和子教諭は「今回の交流を通して、親や地域の方に支えられて育ったという感謝の気持ちをもってほしい」と話していた。

(学校 2016-06-29付)