札幌市発寒小が体育授業研修実施 外部講師生かし学習充実 JJFCと協力した授業を公開(学校 2016-06-30付)
5年2組のフラッグフットボール
札幌市立発寒小学校(西田幸二校長)は二十二日、同校で公開体育授業研修を実施した。二クラスの体育の授業公開と討議を行い、他校の教諭ら十三人がNPO法人日本子供未来協議会(=JJFC)の指導者を活用した取組について理解を深めた。
同校は、研究主題を「学ぶ意欲にあふれ自ら関わる子の育成」、研究テーマを「体育の授業を変えることで体力向上を図る発寒小学校の試み」と設定。外部講師を招き、ある一定の体育授業における水準を構築することが子どもたちの体力向上につながるのではないかという仮説から、前年度より、スポーツ推進活動を展開するJJFCと協力して授業づくりを進めてきた。この日は、JJFCの石山房弥氏が来校し、授業の準備やサポートを行った。
はじめに、二年一組と五年二組の体育を公開。うち、五年二組の「フラッグフットボール」(山口耕昌教諭、児童数三一人)では、チーム全員がタッチダウンすることを目標に、作戦として相手を惑わす方法に気づかせた=写真=。
フラッグフットボールは、腰につけたフラッグを相手から奪われないようにタッチダウンして得点を競う陣取ゴール型のボール運動。本時までに、児童は基本的なルールを押さえてゲームをしており、相手につかまらないための技術としてブロックやフェイク、ハンドオフを学習してきた。
冒頭、同校で力を入れている縄跳びで準備運動したあと、スキルアップタイムとして試合を想定したハンドオフとしっぽとりを実施した。
続いて、前回の振り返りから山口教諭が「チーム全員がタッチダウンするにはどうしたら良いだろう」と児童たちに提起。「誰がボールをもっているか分からないようにすることの良さ」に気づかせた上で、練習方法を提示した。フォーメーションや個々の動きを記号も用いて板書にまとめ、共通理解を促した。
子どもたちは、チーム内で敵・味方役を交代して相手を惑わせるボール運びの方法を模索した。山口教諭と石山氏もボールが隠れているか確認しながら各チームを回り、子どもたちの目線で手の位置や体の間隔に関して指導を行った。
このあと、各チームで練った作戦をもとに試合を実施。試合前には円陣を組ませて意欲を引き出した。五回の攻撃の中で作戦を使い分けているチームを褒め、他チームの参考になるようアドバイスした。
本時の振り返りでは、石山氏が「プレーの質が高くなっている。今回で攻撃のバリエーションも増えたので、次回に生かしてほしい」とコメントした。
授業公開後、「外部団体を活用した体力向上への取組は有効か」という議題で討議を行った。
(学校 2016-06-30付)
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