稚内高―外部講師招き特別授業　建設業の魅力と役割学ぶ　宗谷建設青年会が講話

（学校 2016-06-30付）

商業科の生徒６０人が特別授業に臨んだ

　【稚内発】稚内高校（若林利行校長）は十七日、建設業の若手経営者で構成する宗谷建設青年会（＝宗建会、斎藤敬介会長）から講師を招き、第二回外部講師招聘事業を開催した＝写真＝。宗建会から斎藤会長らが来校し、「建設業の魅力と役割」について説明。生徒たちは、道路や橋梁、漁港など地域に密接に関係するインフラ整備や災害対応など、建設業が担う役割やその魅力について理解を深めた。

　この日、商業科の二・三年生約六十人が参加した。

　はじめに、斎藤会長があいさつに立ち、「家や道路、上下水道などの整備を通じて人々の生活を支え、将来地図に残るものをつくる建設業は大変やりがいのある仕事」と強調。一方で、人材不足や技術者の高齢化など業界が抱える課題にも言及し、「若者に建設業を魅力ある就職先の一つとして選択してもらえるよう、建設業の正しい実態を伝え、イメージの改善を図りたい」とし、「今回の講座が職業選択の一助となれば」と期待した。

　続いて、宗建会の中田有介氏が建設業の役割などについて解説。自然災害が頻発する中、「地域の安全を守ることも建設業の重要な役割の一つ」と強調した。また、事前に生徒たちに取った建設業のイメージに関するアンケート結果において、「長時間労働で力仕事が多い」という印象があったことから、「現場の監理・監督が主な仕事。建設機械の操作もパソコンで行うなど、ＩＴ化が急速に進んでいる」「道内建設業の週平均労働時間は約四十時間で、他産業と同じ水準にある」などと建設業の実態を説明した。

　このあと、建設業の魅力を伝えるＤＶＤや、宗谷管内の現場で働いている新入社員のインタビューなどを上映した。

　生徒たちは、「重機の免許を取るのは難しいのか」「現場監督にはどうしたらなれるのか」などと質問し、建設業への認識を新たにし、理解を深めた。

(学校 2016-06-30付)