大会での活躍願い制作―野球地区予選大会の入場ゲート　旭川工業高建築科の６人

（学校 2016-07-01付）

ゲートは、今後も、大会開催のたびに活用する予定

　【旭川発】旭川工業高校（小幡圭二校長）が日本高校野球連盟旭川支部の依頼を受けて制作している、市内スタルヒン球場の選手入場ゲートが六月二十六日に完成した。建築科の三年生六人が四月中ごろから課題研究の時間と放課後等を活用し、横三・六×縦四・二㍍の木製ゲートを作製。地区予選が始まる前日の六月二十七日に設置した＝写真＝。ゲートは今後、大会を開催するたびに活用していく予定となっている。

　同支部事業検討委員会では、二年後に全国高校野球選手権大会が第百回を迎えることから、その記念として北北海道大会旭川地区予選の選手入場ゲートの制作を同校に依頼。受諾した同校は、建築科三年の課題研究における選択実習の時間を使い制作を始めた。

　当初は、太田雅斗君と柿崎大喜君、野呂田花さん、松井優一君の四人で四月中ごろから作業。地区予選が迫り、途中から橋本亭宜君と室屋椎奈さんも応援に駆け付けた。

　六人は、木材加工や塗装に励み、ときには午後九時まで学校で居残り作業することもあった。野呂田さんは「単調な作業の繰り返し、大変だったが気長にみんなで頑張った」と振り返った。

　ゲートは、地区予選が間近に迫った六月二十六日に完成した。サイズは横三・六×縦四・二㍍。家具のまち旭川をイメージし、木材を井桁に組み上げた柱には、「地方で支える」との思いを込めた。また、大会の回数を表示するパネル部分は、甲子園のバックボードを思わせるデザインとなっている。

　二十七日には、六人と大会のリハーサルに参加していた他校の生徒で、柱とパネルを組み立て、ゲートを設置した。

　野呂田さんは「想像以上に大きく立派な仕上がりとなった。とてもうれしく苦労したかいがあった」と笑顔をみせた。担当の高島浩教諭は「学校ではゲートを組み上げるスペースがなかったが、形になって良かった。地区大会でこうしたゲートはなかなかないので、生徒にとっても記念になる」と述べていた。

(学校 2016-07-01付)