市立札幌大通高とセンチュリーロイヤルホテル　地域の観光発展へ協定締結　生徒が商品開発、接遇学ぶ

（学校 2016-06-30付）

鈴木校長と桶川総支配人が協定書にサインした

　市立札幌大通高校（鈴木恵一校長）は十七日、札幌市内のセンチュリーロイヤルホテルと地域観光や文化の発展・振興に寄与する目的から包括連携協定を締結した。同校で行われた調印式で、生徒がホテルの従業員と交流しながら、レストランの商品開発、接遇のノウハウを学ぶことなどを確認し、鈴木校長と同ホテルの桶川昌幸総支配人が協定書にサインした。

　同校は、二十四年度から、北海道大学植物園に隣接する立地を生かし、都市養蜂の取組（ミツバチプロジェクト）を実施。生徒が社会で「動ける人」になることを目指し、みつばちの飼育、生産、販売などを通じて、一次産業から三次産業までの営みを学んでいる。

　この取組を知った同ホテルが、同校で採蜜したはちみつをＰＲしたいと申し出たことをきっかけに、ことし四月二十七日から同ホテルの朝食ビュッフェレストランにおいて、はちみつを数量限定で提供している。

　今回の協定では、同校の生徒と同ホテルの従業員が人的交流を深め、地域観光、文化の発展・振興に向け協力していくことを確認。この目的を達成するため、①札幌観光、北海道観光の振興に資する事業②双方の教育、業績の向上に関する相互支援③教職員、生徒、ホテルスタッフの相互交流④インターンシップ教育⑤その他双方が協議し同意した事業―に取り組む。具体的には、同校生徒が、レストランの商品開発、接遇のノウハウなどを学ぶ予定となっている。

　調印式では、協定の目的や内容を確認したあと、鈴木校長と桶川総支配人が協定書にサインした。

　鈴木校長は「この協定は、本校の歴史の中で、大きな足跡となった」と喜び、「より一層、充実した教育活動に取り組んでいきたい」と語った。

　桶川総支配人は「相互の連携、協力を通して未来の北海道の観光を支えていく人材の育成に役立てていければ」と述べた。

(学校 2016-06-30付)