美唄東中が公開研究授業開く より良い作品づくりへ プログラミング教育の在り方探る(学校 2016-07-27付)
ビジュアルプログラミング言語で制作したゲームを発表し、意見交換した
【岩見沢発】美唄市立東中学校(川田一之校長)は十五日、同校で公開研究授業を開催した。ビジュアルプログラミング言語「SCRATCH」を使って制作したゲームを生徒が発表し、より良い作品づくりに向けて意見交換した。授業後は、青山学院大学社会情報学部客員教授の阿部和広氏によるワークショップを実施。参加者はプログラミングの方法や授業づくりについて研鑚を積んだ。
同校主催、美唄市教委、公益財団法人パナソニック教育財団、空知技術・家庭科教育研究会後援。パナソニック教育財団の実践研究助成を受けて実施したもの。
研究課題は「問題解決の過程において評価し改善する活動に重きを置いた学校祭の取組~楽しい、もっとやりたい、極めたい気持ちを大切にしたプログラミング学習を通して」。
国において、小学校段階におけるプログラミング教育の必修化が検討されることを踏まえ、同校では学校祭の種目としてプログラミングによるゲーム制作を開設。その前段として、技術科によるプログラミング教育の実践を進めている。
技術科の授業として、前半となる一~三回目に「SCRATCH」を使って基礎的・基本的なプログラミングスキルの習得を図った。
四~七回目の授業では、生徒が三人一グループとなってゲームを制作。プログラミング、音楽、デザイン(ステージとキャラクター)と役割を分担し、クイズやアクション形式のゲームを完成させた。
当日は、二年A組の授業を公開=写真=。十時間扱いの最終時。指導に当たった紺谷正樹教諭は、本時の目標を「他のグループの発表を聞いて、自分の経験をもとにした感想が書ける」「他のグループの良かった点をみて、その中から自分が気に入ったものを選択し、感想が書ける」とした。
授業では、各グループがゲームの仕様書と工夫した点を発表。ゲームは都道府県の県庁所在地、日本史の知識を問うクイズ、キャラクターを操作し、障害物を避けるアクション形式など様々で、生徒は実際にプレイし、良かった点、改善すべき点など感想をまとめた。
授業の最後に、プログラミング教育の第一人者である阿部氏が講評。より分かりやすく、面白い作品をつくるためのアドバイスを送った。
このあと、阿部氏によるワークショップを実施。参加者は「SCRATCH」を使ったプログラミングの方法、授業づくりについて学んだ。
阿部氏は「従来の教育は教員が中心となって生徒に教えていたが、これからは正解のない時代。主体的、能動的に動き、試行錯誤しながら回答を模索する態度が必要」とし、教師たち自身の意識改革を求めた。
(学校 2016-07-27付)
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