舞台から地域へメッセージ 札幌開成高と市立札幌開成中等教育が特殊詐欺テーマに演劇発表(学校 2016-07-26付)
演劇の「伝える力」を活用し住民に発信
札幌開成高校(石黒清裕校長)と市立札幌開成中等教育学校(相沢克明校長)の生徒十人が十三日、東区のコミュニティサロン「ふらっと伏古」で特殊詐欺をテーマにした演劇を発表した=写真=。高齢者約五十人が参加し、楽しみながら特殊詐欺について学んだ。
文部科学省からスーパーグローバルハイスクール(=SGH)の指定を受けている開成高では、国際的な視点で物事を考えるとともに、札幌のまちづくりについて考察を深めてきた。今回は、演劇の「伝える力」を活用することで住民にメッセージを発信できないかと考えた三年生五人の企画で、中等教育学校の二・四年生五人も役者として参加。全員が未経験という状況ながら、地域の課題となっている特殊詐欺をテーマに演劇をつくった。
当日、生徒は「架空請求詐欺」と「還付金詐欺」の演目で十分程度の芝居三本を発表。詐欺師や高齢者などの役を好演し、二つの詐欺がどのような手口で行われるのかを紹介した。
また、参加者が詐欺師役の生徒とロールプレイングを行う時間も設けた。参加者からは「記憶に残りやすい方法で詐欺の予防ができた」「世代間の交流を通してまちづくりに貢献してくれた」との声が寄せられた。
中心となって活動を進めてきた三年生の佐久間泉真君は「演劇がまちづくりのツールとして優れていることを実感した」と話していた。
札幌開成高の生徒は、二十七日から三十日にわたって札幌コンベンションセンターで開催される第十七回世界冬の都市市長会議の二日目に参加。札幌の高校生が考えるまちづくりとして、今回の活動報告を行う予定だ。
(学校 2016-07-26付)
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