北音教が夏季音楽教育研修会開く　学びを自覚させる発問へ　道内から１２０人参加し研鑚

（関係団体 2016-08-17付）

音楽づくりや鑑賞授業、リコーダー指導などの研修を行った

　道音楽教育連盟（＝北音教、梶田邦昭会長）は五日、札幌市立二条小学校で二十八年度北音教夏季音楽教育研修会を開催した＝写真＝。道内各地の小・中学校、特別支援学校の教諭ら約百二十人が参加。音楽づくりや鑑賞授業、リコーダー指導等の研修を通して研鑚を積んだ。

　研修会は、音楽の授業改善に資することを目的に、毎年夏と冬に開催しているもの。小学校コースでは筑波大学附属小学校教諭の髙倉弘光氏、中学校コースでは玉川大学芸術教育学科教授の野本由紀夫氏、リコーダーコースでは東邦音楽大学非常勤講師の金子健治氏をそれぞれ講師に研修を行った。

　開会式では、梶田会長があいさつ。十一月一・二日に函館市で開催される全国大会にふれ、「一人でも多くの先生に参加してもらい、函館にいる先生たちを応援したい」と述べた。

　続いて、三クラスに分かれて研修を実施。このうち、小学校コースでは髙倉氏が指導した。

　髙倉氏は「グループで音楽に合わせて振り付けを考える」などの実践例を紹介。「授業では、何を勉強しているのか児童に自覚させるような発問の工夫が必要」と話したほか、音楽教育の歌唱・器楽・音楽づくり・鑑賞の四分野について、各分野を関連づけて理解を深めさせるような指導の充実を求めた。

　中学校コースでは、野本氏が音楽鑑賞について講義。ワークシートのつくり方やプレゼンテーションの方法など鑑賞授業の指導法を説明した。

　リコーダーコースでは、金子氏が日本の伝統音楽や世界の音楽の特徴ある奏法等について指導。リコーダーのほかに打楽器等を加えたアンサンブル体験などを行った。

(関係団体 2016-08-17付)