渡島小中校長会夏季教育研修セミナー　笑顔あふれる学校現場に　元ノルディック複合・阿部氏の講演など

（関係団体 2016-08-16付）

講演する阿部氏

　【函館発】渡島小中学校長会(川野真一会長)は二日、大沼国際セミナーハウスで夏季教育研修セミナーを開催した。管内の教頭や主幹教諭など百十一人が参加。講演や全体研修などを通して、学校経営力の向上および管内教育の充実に向けて研鑚を積んだ。

　同セミナーは、講演などを通して、調和のとれた学校経営と研修の充実を図り、教育専門職として使命感の高揚と資質・能力の向上に努め、渡島の学校教育の充実・発展に資するのが目的。

　全体研修では、「教育情勢・学校経営研究資料第七十四集の解説」についての全体説明のあと、教頭・主幹教諭、教諭に分かれて個別研修を実施。渡島教育局の伊藤伸一教育支援課長、田中君枝義務教育指導班主査がそれぞれ講話した。

　このあと、名寄市特別参与スポーツ振興アドバイザーの阿部雅司氏が「金メダルの道のり～つらい時こそ笑顔で」と題して講演した＝写真＝。

　阿部氏は、スキーノルディック複合の元選手。世界選手権で二度、リレハンメルオリンピックで一度、団体戦の金メダルを獲得している。

　阿部氏は、二度目の出場となったアルベールビルオリンピックでリーダー格ながら、団体戦のレギュラーに選出されず、日本の初優勝を補欠というかたちで見届けることになった。

　その悔しさを糧に、二年後のオリンピックでレギュラーとして金メダルを獲得したエピソードを紹介。「本当につらいときに頭に浮かんだのは、家族をはじめとする今まで支えてくれた人の笑顔。その人たちために頑張ろうと思った」と振り返り、自身も競技中に笑顔をつくることで結果も出るようになったという。

　阿部氏は「笑顔でいることは重要」と呼びかけ、学校現場でも笑顔の多い活動を展開するよう呼びかけた。

(関係団体 2016-08-16付)