スキー学習のインストラクター派遣　指導充実へ基準引き下げ　１人当たりの生徒数２０人以下に―札幌市

（市町村 2016-08-25付）

　札幌市スポーツ部は、中学校や高校にスキーインストラクターを派遣する「市立中学校・高校スキー学習支援事業」の派遣基準を見直した。指導者（引率教員と派遣インストラクター）一人当たりの生徒数を平均二十五人以下から二十人以下に引き下げるもの。インストラクターの派遣人数が増えることで、よりきめ細やかな指導や安全への配慮が図られるものと期待がされる。

　中学校・高校におけるスキー学習では、少子化に伴う教員数の減少などを要因に、スキー学習の実施や継続が難しい現状となっている。このため、インストラクターを派遣することでスキー学習の実施に必要な指導者数が充足するよう、十八年度から同事業を実施している。

　これまでのインストラクター派遣基準では、指導者一人当たりの生徒数が平均二十五人以下になるよう派遣。生徒一人ひとりにきめ細やかな指導を行うため、本年度から担当する生徒数を平均二十人以下とするよう基準を見直した。

　二十八年度は、中学校七十六校と高校一校が同事業を活用する予定となっている。インストラクター派遣予定人数は二十七年度比二百六十七人増の九百三十七人。よりきめ細やかな指導や安全への配慮を図る。

　同部では、「安全確保の観点から、今後も派遣基準の引き下げなどを検討していきたい」と話している。

(市町村 2016-08-25付)