札幌市平和のつどい 戦争のない社会へ 児童生徒が想いを発表(市町村 2016-08-30付)
「平和へのメッセージ」優秀作品に選ばれた児童生徒4人を表彰
札幌市と札幌市教委は二十七日、教育文化会館で「札幌市平和のつどい」を開催した。小・中学生から募集した「平和へのメッセージ」優秀作品に選ばれた四人を表彰=写真=。その四人が札幌市平和訪問団として沖縄県を訪れたことを報告したほか、服部十郎氏による被爆体験講話などを通して、平和な社会の在り方について考えた。
平成四年に平和都市宣言をした札幌市では、二十年度から八月を「平和月間」に設定。平和な世界の実現のために自分ができることを考えようと毎年「平和のつどい」を開いている。
冒頭、板垣昭彦副市長があいさつ。札幌市では平成四年に平和都市宣言をしたものの、いまだに世界では紛争などが絶えないことにふれ、「戦争は当たり前の日常が奪われるもの。争いが起きないためにどうすればいいか、平和の価値を考えてほしい」と呼びかけた。
また、終戦から七十一年がたち、戦争を体験した人から直接話を聞ける機会が減っていることにふれ、「今回の活動を通して平和の尊さに思いをめぐらせてほしい」と話した。
続いて、「平和へのメッセージ」の優秀作品に選ばれた小・中学生四人と入選作品に選ばれた小・中学生十六人を表彰。
優秀作品の児童生徒四人が札幌市平和訪問団として沖縄県を訪れたことも報告した。
このうち、札幌市立幌西小学校六年生の橋本七美さんは、宜野湾市にある嘉数高台公園などを訪れたことを紹介し、「戦争の悲惨さや在日米軍の基地問題などいろいろなことを知った。これからは政治に関心をもち、しっかりと自分の考えを発信していきたい」と話した。
札幌市立常盤中学校二年生の杉戸翔柾君は、平和祈念資料館を訪れたことを報告。軍人のみならず住民の多くの命が失われたことにふれ、「戦争の悲惨さと仲間の大切さを学んだ。まわりの仲間と助け合い、楽しく平和に生活できるよう頑張りたい」と語った。
このあと、高校生平和大使が活動発表、服部十郎氏が被爆体験講話を実施。平和へのメッセージ合唱曲の発表も行われた。
(市町村 2016-08-30付)
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