札幌市教育センターが相談室新設　特別支援の相談体制強化　２０日から旧真駒内緑小施設に

（市町村 2016-09-01付）

　札幌市教育センターは、二十日から旧真駒内緑小学校跡施設「まこまる」に教育相談室を新設する。特別支援における相談の充実を図るもの。非常勤職員を二人一組で配置し、迅速な相談を行うほか、指導主事の学校支援時間を確保する。

　札幌市では、特別支援学級に在籍している児童が十年間で二倍になるなど児童一人ひとりの多様な教育的ニーズや合理的配慮を踏まえた支援に応えていくことが求められている。

　従来では指導主事が相談に当たっていたが、特別な支援を必要とする相談件数の増加や内容の複雑化・多様化、また、件数が多いことから相談を申し込んでから実際に相談できるまでの期間が長くなるといった課題があった。

　同センターでは、相談体制の見直しの観点からことし四月に、リフレサッポロ二階にある教育支援センター白石でも特別支援教育に関する相談を開始。非常勤職員を二人一組で配置し、相談体制が機能するか検証した。

　検証結果から非常勤職員による相談体制が機能すると見込み、二十日から「まこまる」に（仮称）第二教育相談室を設置することとした。

　相談室には非常勤職員を配置することで迅速に対応し、相談の解決を図るほか、指導主事が学校に出向く時間を確保。助言や研修を実施するなど学校の特別支援の対応力の向上に努める。

　きょう一日から相談の予約受付を開始。二十日にも相談対応を開始する予定となっている。

　なお、相談の予約受付については、ちえりあ教育相談室（〇一一―６７１―三二一〇）の窓口で一本化している。

(市町村 2016-09-01付)