岩見沢市教委「土曜学習会」がスタート　基礎・基本の定着に期待　大手学習塾と連携し本年度から

（市町村 2016-09-01付）

受講した生徒は「とても分かりやすかった」などと話していた

　【岩見沢発】岩見沢市教委は、本年度から市内中学生を対象に、大手学習塾と連携した土曜学習会「Ｓスタディ」を実施している。初回となった八月二十日の学習会には、全中学校から八十三人が参加＝写真＝。塾講師指導のもとで英語・数学について学び、必要となる基礎的・基本的な学力の定着を図った。

　市内中学生の基礎学力の向上、学習への悩みや困り感を克服するきっかけとして実施するもの。市内中学校すべての生徒が参加可能で、受講料は無料となっている。

　昨年度、岩見沢市立光陵中学校が、市の「みらい広がる学校活動支援事業」補助金を活用し、北大学力増進会などの学習塾を展開する㈱進学会の映像資料を用いた土曜学習を実施。これを継承・発展する形で、本年度から市独自の事業として開始した。

　本年度は、講師による一斉指導形式を導入。各学年で計九回の学習会を計画しており、一・二年生は定期テスト、三年生は高校受験に必要となる学習指導に焦点を当てた授業を行う。

　この日の第一回学習会には、八十三人が参加。講師は、生徒たちの理解度を図りながら、用意したテキストを使って効率的に授業を展開した。

　受講した生徒は、「テキストや授業内容がとても分かりやかった」などと話していた。

　市教委教育部指導室の桐渕則行主査は「生徒の評価も高く、基礎・基本の定着に高い効果が見込まれるのでは」と期待している。

(市町村 2016-09-01付)