台風１０号被害で南富良野町　６日から小中で通常授業　給食センターなどが被災

（市町村 2016-09-06付）

　【旭川発】台風１０号による大雨で空知川が決壊し、市街地で大きな被害が発生した南富良野町。教育関係施設においても、給食センターと町立南富良野小学校の教員住宅四棟七戸、町営湖畔野球場が浸水。うち、給食センターは蒸気ボイラーが被害を受け、現在、給食の提供ができない状態となっており、復旧の見通しは立っていない。町教委では、きょう六日から小・中学校において、昼食持参で通常授業を開始する。

　八月三十日から三十一日にかけて降り続いた豪雨の影響で、町内幾寅地区を流れる空知川の堤防が計六百㍍にわたって決壊。河川の氾濫によって市街地が浸水した。

　そのため、町教委では町内の小・中学校、町立南富良野高校を九月二日まで臨時休校とした。また、三日に南富良野小で予定していた土曜授業を中止した。

　台風の影響で、給食センターと南富良野小の教員住宅四棟七戸、町営湖畔野球場が被災。教員住宅は床上浸水し、野球場は駐車場とグラウンドに土砂や流木が流れ込んだ。また、給食センターは蒸気釜や食器洗浄・乾燥に使う蒸気ボイラーが浸水。給食の提供ができない状態となった。

　これを受け町教委は、五日は小・中学校で午前授業とし、きょう六日以降は給食センターが復旧するまで昼食持参で通常授業を行うこととした。なお、高校については五日から通常授業を行っている。

　町教委は、「被災施設の復旧の見通しは立っていない。給食センターも九月中は停止せざるを得ないが、復旧に向けて全力を注ぎたい」とコメント。「学校や児童生徒への被害はなかったが、子どもたちの精神状態に問題があればカウンセラー等の活用も視野に入れている」という。

(市町村 2016-09-06付)