２９年度入学生募集で奥尻高　定員の半数を全国から募集　２２日から８ヵ所で説明会

（市町村 2016-09-07付）

　【江差発】本年度、町立移管した奥尻高校（俵谷俊彦校長）は、二十九年度入学生から、定員の五〇％に当たる二十人を全国から募集する。これに伴い、生徒募集説明会を二十二日の函館会場を皮切りに、札幌、旭川、帯広、青森、仙台、東京、静岡の全国八ヵ所で開催する。下宿等の受け入れ態勢を整備し、島外からの生徒の積極的に受け入れる。

　これまで同校には、島内の中学校を卒業した生徒のみが入学していたが、島内に在住する生徒数は減少の一途をたどっている。

　本年度の入学者数は十一人で、今後も一学年の定員四十人を大きく下回ることが予想されている。

　このため、通学区域規則を八月二十九日に改定し、来年度から一学年の定員四十人のうち半数を全国から募集できるようにした。俵谷校長と奥尻町教委職員が、九月下旬から十月上旬にかけて関東以北の全八会場を回り、生徒募集説明会を開催する。

　説明会では、スキューバダイビングを体験できるユニークな教育活動のほか、地域の人材を活用した「まなびじま奥尻プロジェクト」、オールイングリッシュでディスカッションを行う「奥尻イングリッシュサロン」、慶應義塾大学生のボランティアによるインターネットを使った学習指導の取組などを紹介する。また、入試や宿舎、島の生活事情等を説明する。

　俵谷校長は「地域の将来を担う人材を受け入れ、奥尻島のみならず島を離れても自分が住む場所で、人のため地域の未来のため、道を切り開いていく人材を育成したい」と話している。

　生徒募集説明会の日程はつぎのとおり。

▽函館会場＝９月２２日（午前９時３０分、ホテルリソル函館三階会議室）

▽札幌会場＝９月２２日（午後６時３０分、かでる２・７五階五四〇会議室）

▽旭川会場＝９月２４日（午前１０時、旭川トーヨーホテル三階エメラルド）

▽帯広会場＝９月２５日（午前１０時、ＴＫＰガーデンシティ帯広駅前二階すずらんの間）

▽青森会場＝１０月１日（午前１０時、ウェディングプラザアラスカ三階エメラルド）

▽仙台会場＝１０月１日（午後５時、ＴＫＰガーデンシティ仙台二十一階カンファレンスルームＢ）

▽東京会場＝１０月２日（午前１０時、ＴＫＰ品川カンファレンスセンター四階ミーティングルーム四Ｋ）

▽静岡会場＝１０月２日（午後３時３０分、静岡県総合研修所もくせい会館二階第三会議室）　

(市町村 2016-09-07付)