９月中にモデル校指定　３０校でオリンピック教育を研究―札幌市教委

（市町村 2016-09-05付）

　札幌市教委は、オリンピック・パラリンピック教育推進事業について、早ければ九月中にも二十八年度モデル校を決定する。小・中学校、高校、特別支援学校合わせて三十校を指定。大会に参加した選手を招いた授業や冬季スポーツ施設を活用した学習など研究を進め、オリンピック・パラリンピック教育の学習モデルを形成する。

　四年後の東京五輪開催に向け、国では「スポーツを通して心身を向上させ、文化や国籍の違いを超えて友情やフェアプレーを育み、平和でよりよい世界を目指す」という五輪の精神と、その価値に基づくスポーツを日本全国に普及させる「オリンピック・ムーブメント」を実施している。

　札幌市教委でも、その趣旨を踏まえた取組を展開していくため、同事業を実施。冬季五輪大会を開催した市の歴史と伝統を踏まえた学習を通して、児童生徒の五輪への理解を深めるとともに、「ふるさと札幌」を愛する心の育成を目指す。

　九月中にもモデル校を三十校指定。オリンピック・パラリンピック教育の学習モデルづくりに向けた実践研究を行う。

　実践研究では、①学校にオリンピアン・パラリンピアンを招いて行う学習②札幌ウィンタースポーツミュージアムを活用した学習③冬季スポーツ施設を活用した学習―の三点に取り組む。

　①では、小・中学校、高校、特別支援学校から十五校程度を指定。オリンピアン・パラリンピアンの講話等を通して、五輪の精神とスポーツの価値、国際理解や国際平和などについて研究する。

　②では、小・中学校五校程度が札幌ウィンタースポーツミュージアムを活用した学習について実践。③は、小・中学校十校程度がスケート場やカーリング場など冬季スポーツ施設を活用し、様々な種目を体験的に学ぶ学習について研究を進める。

　年度末にホームページ等で研究成果を掲載し、普及・啓発を図るなど市内全校に取組を広げていく。

(市町村 2016-09-05付)