旭川市教委が生徒指導研究協議会 一致協力し健全育成を 講演や演習などで145人研鑚(市町村 2016-09-02付)
市内小・中学校の管理職や一般教諭、保護者などが参加
【旭川発】旭川市教委は八月三十日から二日間にわたり、市内の旭川勤労者福祉会館をメーン会場に二十八年度生徒指導研究協議会を開いた=写真=。市内の小・中学校から管理職、一般教諭、保護者など百四十五人が参加。講演や演習、部会別協議などを行い、学校と家庭、地域社会が一致協力する生徒指導の充実について研鑚を積んだ。
初日、小池語朗教育長が開会あいさつ。「いじめや不登校はメディアとのかかわりが深い。目にみえないいじめ・不登校にいかに立ち向かうか論議し、今後の成果につなげてほしい」と呼びかけた。
続いて、教育指導課の竹内浩主査がいじめ・不登校等の現状についてデータを交えて説明した。
つぎに、道医療大学心理科学部臨床心理学科の冨家直明教授が「子どもの心の健康と命を守るために~〝ほっと〟の活用について」と題して講演。
子どものコミュニケーション力は段階的に成長していくことを解説し、「周囲の大人が手を入れないとコミュニケーション力はしっかりと育たない」と説明。そのため、お互いが認め合うアサーティブ型のコミュニケーションを小学校から大学までの全学年で積み重ねていくことの大切さを訴えた。
また、自身が開発した子ども理解支援ツール「ほっと」の活用例を紹介。「ほっとは一学期単位で子どもの成長を測定できる」とし、指導に役立てるよう求めた。
午後からは、旭川医科大学医学部看護学科講師の塩川幸子氏が「青少年の薬物乱用の現状と防止対策」と題して提言した。薬物の種類、薬物乱用が子どもたちに与える影響について解説。乱用防止に向け、学校・家庭・地域が連携して児童生徒本人のために周囲ができることを考えることの大切さを説いた。相談対応のポイントについては、抱え込まず家族や関係者と問題を共有すること、回復できると信じること、本人が自分で問題解決行動をとるようにすることなどを伝えた。
このあと、薬物乱用防止に向けた取組、学校・家庭・地域の連携の在り方について七グループに分かれて協議した。
二日目は、旭川市子ども総合センターの小林健太主任が同センターの役割と学校との連携、家庭への支援の在り方について講義した。
このほか、「いじめや不登校、ネットトラブル等の諸問題の解決に向けた効果的な取組」「校内の協力体制の整備と関係機関との連携」の二部会に別れて協議した。
(市町村 2016-09-02付)
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