全国学力調査結果の公表方法―札幌市教委　平均正答率の小数点以下は四捨五入　９～１０月ころに公表予定

（市町村 2016-09-01付）

　札幌市教委は、二十八年度全国学力・学習状況調査結果の公表方法について、平均正答率の小数点以下を四捨五入した整数値で表すことにした。八月三十日に市教委で開かれた第十九回教育委員会会議で明らかとなったもの。調査結果は九月から十月に開かれる教育委員会会議で公表する予定となっている。

　市教委ではこれまで、序列化や過度な競争が生じないようにという理由から、調査結果について教科の領域ごとに全国平均と比較し、三ポイントの差で「全国平均を上回る・やや上回る・同程度・やや下回る・下回る」の五段階で表していたほか、グラフを用いて表現していた。

　前年度からは、より一層保護者・市民の理解と協力を得ながら教育活動の充実を図る観点から、教科の領域ごとで市全体の平均正答率の数値を公表している。

　今回、文部科学省が各都道府県の平均正答率について小数点以下を四捨五入した整数値で示す方針を固めたことを踏まえ、市でも平均正答率の小数点以下を四捨五入した整数値で示すこととした。

　また、個々の学校の調査結果の公表にかかる取扱いについては、学校間の序列化や過度な競争を招かぬよう、個々の学校名を明らかにした調査結果の公表は行わないこととした。

　市教委では、九月から十月ころに開かれる教育委員会会議で二十八年度全国学力・学習状況調査結果について市全体の調査結果を公表する方針だ。

(市町村 2016-09-01付)