旭川市が保・幼・小連携交流会　「かかわり」を意識して　現状や悩みを話し合う

（市町村 2016-09-01付）

今後の連携強化に向け、相互に理解を深めた

　【旭川発】旭川市と旭川市教委は八月二十五日、市障害者福祉センターおぴったで二十八年度第一回保・幼・小連携交流会を開いた＝写真＝。市内保育園の保育士、幼稚園教諭、小学校教諭など六十六人が参加。子どもや保護者等との「かかわり」をテーマに、現状や課題、仕事上の悩みなどをグループ交流。今後の連携強化に向け相互に理解を深めた。

　交流会は、ことし市が開設した子ども総合相談センター研修事業の一環。保育所（園）・幼稚園等から小学校への円滑な接続を図るため、子どもたちへの適切な支援の在り方について話し合い、互いに連携を深めることを目的としている。

　当日、十五グループに分かれワールドカフェ形式で「かかわり」をテーマに意見交換。①子ども②保護者③保・幼・小など他校種―の三点それぞれにかかわる上で大切なことについて話し合った。

　「子どもの良い所に目を向け引き出すかかわりを意識する」「保護者の話に耳を傾け、子どもの日常の様子を伝える」「小学校への引き継ぎでは、子どもの状態だけでなく、その子を取り巻く環境も伝える」などの意見が上がっていた。

　グループ交流後、旭川市教委教育指導課の白石真主査が子どもへの支援をつなぐために留意すること、今後の連携に向けた課題について説明した。国の幼・小接続に対する考え方などを解説。また、それぞれの連携強化のためにも個別の教育支援計画や指導計画の作成・活用を推奨した。

　このほか、子どもとかかわる際は障がい特性や家庭環境を考慮するなど、特別支援教育の視点を意識するよう求めた。

　同センターの片山敏美副所長は「保育所、幼稚園、小学校で異なることは多く、参加者同士でいろいろ話し合うことで今後の実践に生かしてもらえれば」と話していた。

(市町村 2016-09-01付)