今後の進路の参考に　大学生受け入れ職業体験―胆振総振局農村振興課

（道・道教委 2016-09-01付）

現場での監督業務などを体験

　【室蘭発】胆振総合振興局農村振興課は八月二十二日から、大学生インターンシップを受け入れている＝写真＝。弘前大学の学生が、同課職員の指導を受けながら、現場での監督業務や海岸保全施設の巡視、設計・積算、資料作成など一連の業務を体験。インターンシップを通じ、仕事に対するビジョンを明確にしていた。

　インターンシップは、大学側からの申し出に応える形で実現したもの。同課でインターンシップを受け入れるのは初めて。

　今回は、弘前大学農学生命科学部三年生の佐藤宇紘君が参加。八月二十二日からあす二日までの二週間にわたって、同課が所管する農業土木工事にかかる設計・積算、資料作成、現場での監督業務などを体験する。

　初日は、研修中の留意事項等について説明を受けたあと、農業農村整備事業の概要等について学んだ。二日目からは、管内の現場を回り、職員の指導を受けながら、一連の業務を体験している。

　佐藤君は道内出身で、卒業後の進路に公務員を志望している。「農業土木といっても、海岸保全事業や橋梁の現場もあるのを初めて知った。実際に現場を訪れたことで仕事のイメージをつかむことができた」と話していた。

　農村振興課の磯嶋光世課長は「大学では座学が多いと思うが、今回現場にも行って幅広く業務を知ってもらえたのでは。今後の進路の参考にしてもらえれば」と期待した。

(道・道教委 2016-09-01付)