専門高校Ｐｒｏｇｒｅｓｓｉｖｅ事業　理解・関心や意欲が向上　道教委が連絡協議会開く

（道・道教委 2016-09-01付）

各研究指定校が研究概要を報告後、協議を行った

　道教委は八月三十日、道庁別館で二十八年度専門高校Ｐｒｏｇｒｅｓｓｉｖｅプロジェクト推進事業全道連絡協議会を開いた＝写真＝。各研究指定校は、事業を通して、生徒の地元産業への理解・関心や意欲の高まり、技術の向上などにつながったと報告した。

　同事業は、産業構造の変化や科学技術の進歩等に対応し、次代の地域産業を担う専門的職業人を育成するため、専門高校等で、高度な知識・技能の習得に関する取組や、地域の産業特性やニーズに対応する取組など、先進的な実践研究を行い、本道における職業教育の充実を図るもの。

　二十七～二十九年度の三ヵ年事業。

　美唄尚栄、札幌東商業、大野農業、函館工業、函館水産、旭川農業、紋別、釧路商業の研究指定校八校が特色あるカリキュラムや技術開発の推進などの先進的な実践研究、生徒が学んだ専門的な知識・技能の実社会での関連性の検証などの職業能力に関する調査に取り組んでいる。

　各研究指定校の担当教員や関係教育局の職員などが出席した連絡協議会では、高校教育課の藤井一志主幹が開会あいさつ。「研究報告や協議を行うことによって、取組内容や事業全体の一層の充実を図りたい」と述べた。

　続いて、各研究指定校の担当者がそれぞれの研究概要を報告した。

　各校からは、「取組を通して、生徒の地元産業への理解、関心が高まった」「新たな学び方・考え方を発見し、新たな方法で問題の解決策を明らかにしたいという生徒自身の意欲が芽生えた」「資格を取得させることが技術の向上につながり、進路にも生かされるようになった」などの成果報告があった。

　また、今後に向け、「研究を通して、意識向上を図り、卒業後に地域産業を担っていく人材を育てていく」「教職員や地域の人たちとのコミュニケーション能力の育成を図ることが必要」などの方針を打ち出す学校もあった。

　このあと、実践研究への生徒のかかわりや、地域の産業特性を生かす実践的な能力の育成について協議した。

(道・道教委 2016-09-01付)