日高局等が授業づくりセミナー　道徳授業のスキル高めて　小中３校で公開授業や協議

（道・道教委 2016-09-02付）

橋本氏を講師に招き開催

　【浦河発】日高教育局は八月二十三～二十四日の二日間、日高管内教育委員会連絡協議会（小林悟会長）と合同で授業づくりセミナーを開催した。管内の教職員約八十人が参加。浦河町立浦河小学校、同浦河第一中学校、新ひだか町立高静小学校の三校で公開授業や研究協議を行い、道徳の授業スキル向上に向けて研鑚を積んだ。

　セミナーには、講師に『小学校学習指導要領解説　特別の教科道徳編』作成協力者で、初等教育資料『〝特別の教科　道徳〟の特性を生かした授業構想の実際』の執筆者でもある東京都世田谷区立池之上小学校指導教諭の橋本ひろみ氏を招いた。

　参加者は、授業研究や模擬授業などを行ったほか、道徳授業の質的な充実に向けて協議。道徳の教科化の目的や学習指導要領の趣旨などについて理解を深めるもの。

　浦河小で行われた模擬授業では、橋本氏が六年生道徳「自他の権利と義務」を指導した＝写真＝。

　橋本氏は、アイスブレイクのあと、児童たちに「権利」「義務」という言葉に対するイメージを引き出しながら、自他の権利を大切にし、義務を果たそうとする態度を育てる授業を展開した。

　このあとの研究協議では、橋本氏が模擬授業の学習指導案や道徳の教科化に向けての目標や学校における現状と課題について説明。指導のポイントとして、「明確な指導観をもって、学校の教育活動全体で行う道徳教育の充実を図って」などとアドバイスした。

(道・道教委 2016-09-02付)