強い危機感もち指導を　飲酒運転根絶で臨時会議―宗谷局

（道・道教委 2016-09-01付）

管内市町村教委教育長や道立学校長などが出席

　【稚内発】宗谷教育局は八月二十五日、宗谷合同庁舎で臨時市町村教育委員会教育長・道立学校長会議を開催した＝写真＝。八月二十日に他管内の道立学校の教職員が飲酒運転によって検挙される事案が発生したことを踏まえて実施したもの。野﨑弘幸局長は出席者に対し、「自らの学校、市町村からは絶対に飲酒運転を出さないという強い意志をもって取り組んでほしい」と求めた。

　この日、管内市町村教委の教育長や道立学校長など十七人が出席。

　はじめに、和田宏一企画総務課長が臨時会議開催の経緯などについて説明。その上で、「道教委や各学校で飲酒運転根絶に向けた取組を進めてきたが、職員の意識の徹底が十分でなかった。全道挙げて飲酒運転根絶に向けて取り組んでいる最中にこうした事案が再び発生したことは極めて重大な問題であり、由々しき事態」と強調した。

　続いて、野﨑局長が「飲酒運転根絶取組強化期間として全職員が一丸となって再発防止に取り組んでいる最中にもかかわらず、児童生徒に交通安全を指導する立場にある教員による酒気帯び運転が再び発生したことは、保護者をはじめ道民の信頼を大きく損なう事態であり、大変遺憾」と指摘。その上で、道立学校長においては、「自らの所属においても強い危機感をもち、注意・指導の徹底や、“飲酒運転をしない、させない、許さない”という条例の理念の周知徹底をお願いする」と要請した。

　また、教育委員会に対しても、「管内すべての市町村において危機感を共有し、飲酒運転根絶に向けた“決意と行動”を策定した趣旨や取組の重要性を十分理解するとともに、あらためて“自らの市町村からは絶対に飲酒運転を出さない”という強い意志をもってほしい」と訴えた。

　このあと、柏谷祐次長が飲酒運転根絶に向けた取組について説明。飲酒運転根絶に向け、各学校が行っている実践事例の情報提供なども求めた。

(道・道教委 2016-09-01付)