渡島局が道徳教育推進教師研修開く　主体的に考える力育成へ　講義や演習などで研鑚積む

（道・道教委 2016-09-01付）

管内の小・中学校、特別支援学校から約８０人が参加

　【函館発】渡島教育局は八月二十二日、渡島合同庁舎で第一回道徳教育推進教師研修を開催した＝写真＝。管内の小・中学校、特別支援学校から約八十人が参加。講義や協議を通して、管内の道徳教育の充実および教師としての資質・能力向上に向けて研鑚を積んだ。

　研修は、道徳教育の在り方や道徳教育推進教師の役割、道徳教育の充実等にかかわる説明・協議等を行うことで、教師の資質・能力の向上を図ることが目的。

開会式では、伊藤伸一教育支援課長が、研修の趣旨や内容、道徳教育推進に当たって求められている資質・能力について説明した。

　講義では、義務教育指導班の田中君枝主査が「道徳教育の現状と課題」と題して講話。道徳教育をめぐる文部科学省や道教委の取組について解説した。

　その上で、「授業で何を教えたいのかを明確にすることの重要性」「押し付けるのではなく、子どもが主体的に考える道徳の推進」について指摘。こうした課題の解決に向けて、「道徳性は徐々に表れるもの。一回の授業で完成させるのではなく、継続的に指導していくことが大切」「子どもが主体的に考えるように導いてほしい」と呼びかけた。

　このあと、「道徳教育の指導計画の工夫改善」「道徳の時間の充実」「道徳教育推進教師を中心とした指導体制の改善・充実」の三点について協議・演習。参加者は、道徳教育の充実に向けて理解を深めた。

(道・道教委 2016-09-01付)