【解説】「ら抜き」初の多数派―国語世論調査
(解説 2016-09-27付)

 いわゆる「ら抜き言葉」のうち、「見れた」「出れる」を使う人の割合が、正しい使い方である「見られた」「出られた」を上回ったことが、文化庁の二十七年度「国語に関する世論調査」で分かった。

 調査はことし二~三月、全国の十六歳以上の男女三千五百八十九人を対象に行われ、一千九百五十九人が回答した。

 中高生が担任の先生に対して敬語を使って話すべきか、五つの場面を挙げて聞いたところ、敬語を使って話すべきだと思うのは、「授業中」が七四・六%と最も高く、「休み時間に職員室で話すとき」七三・七%、「クラブ活動で指導を受けているとき」七二・六%と続き、いずれの場面でも五割を超えた。過去の調査結果(平成九、十六年度)と比較すると、「授業中」が十六年度調査から七・五ポイント増加するなど、全体として増加傾向にある。

 ら抜き言葉については、平成七年から五年に一回調査しているが、使用が多数派になる言葉が出たのは初めて。

 「見れた」を選んだ人は五年前より一・二ポイント増の四八・四%、「見られた」は三・〇ポイント減の四四・六%。「出れる」は一・一ポイント増の四五・一%、「出られる」が三・七ポイント減の四四・三%だった。それぞれ「どちらも使う」の六・五%、一〇・二%を含めると、ら抜きを使う人が過半数となった。

 特に、十代では七六・二%が「見れた」、六〇・七%が「出れる」を普段使っており、「見られた」の一六・七%、「出られた」の三二・一%を大きく上回った。

 「食べ(ら)れない」、「考え(ら)れない」は正しい言葉を使う人が多かったが、「来(ら)れる」は「来れる」が四五・四%、「来られない」が四四・一%と伯仲し、両方使う人も九・八%いた。

(解説 2016-09-27付)

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