【解説】高卒者の求人倍率6年連続上昇(解説 2016-09-15付)
厚生労働省は、就職活動があす十六日に解禁される来春卒業予定の高校生の求人・求職状況(七月末現在)を取りまとめた。求人倍率は、前年同期を〇・二一ポイント上回る一・七五倍と、六年連続で上昇した。北海道は、〇・一三ポイント上回る一・二五倍となり、この時期としては、統計がある昭和六十一年以降最も高い数値となった。
二十九年三月高校新卒者への求人総数は、前年同期比一三・三%増の三十二万三千八百七十三人と改善。求職者数は〇・六%減の十八万四千九百五十七人で、有効求人倍率は〇・二一ポイント増の一・七五倍と、六年連続で上昇。都道府県別では、東京が五・一四倍で最も高く、最低は沖縄の〇・七二倍。青森、熊本、鹿児島の三県も一倍に届かなかったが、全都道府県で前年同期を上回った。
主要産業別の求人数をみると、「製造業」が前年同期比一一・四%増の十万九百三十人で最も多く、次いで、「建設業」が一三・三%増の四万三千四百九十三人、「卸売業、小売業」が一四・二%増の三万九千九百四十五人など。
事業所の規模別では、「三十~九十九人」が一四・三%増の九万七千三百十二人、「二十九人以下」が一六・〇%増の九万一千四十四人、「百~二百九十九人」が一二・八%増の六万八千十人など、すべての規模で前年を上回った。
道内の状況をみると、求人数は一〇・四%増の一万九百五十七人と、七年三月卒(一万百七人)以来の高水準となった。求職者数は一・三%下回る八千七百三十二人で、求人倍率は〇・一三ポイント上回る一・二五倍と、統計を取り始めた昭和六十一年以降最も高い数値に。この時期に一倍を上回るのは、四年三月卒(一・〇七倍)、二十八年三月卒(一・一二倍)に続き三度目。
(解説 2016-09-15付)
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