【解説】ひきこもり、全国に54万人
(解説 2016-09-14付)

 学校や仕事に行かず、半年以上自宅に閉じこもっている十五~三十九歳の「ひきこもり」の人が、全国で推計五十四万一千人にのぼることが、内閣府が行った調査で分かった。二十二年の前回調査から十五万人減ったものの、依然、五十万人を超える深刻な状況にある。現在ひきこもりの状態にある人の三割超が「七年以上続いている」と答え、長期化が進んでいる実態も浮き彫りとなった。

 調査は昨年十二月、全国で無作為に抽出した十五~三十九歳の男女五千人(有効回答率六二・三%)を対象に実施。「趣味の用事のときだけ外出する」「近所のコンビニなどには出かける」「自室からほとんど出ない」といった状態が六ヵ月以上続く人をひきこもりと定義した。

 回答者の一・五七%がこれらに該当。この数字をもとに全国の人数を推計。前回から減少したことについて、内閣府はスクールカウンセラーの配置など、「政府の取組の効果が出ているのでは」としている。

 ひきこもりの状態となった年齢は「二十~二十四歳」が三四・七%で最も多く、前回調査より一二・七ポイント上昇。「十五~十九歳」が五・二ポイント増の三〇・六%で続いた。企業や組織の中堅となる「三十五~三十九歳」も一〇・二%と倍増しており、高齢化の実態が浮かび上がった。

 ひきこもりの期間は「七年以上」が三四・七%で最も多く、前回調査(一六・九%)の二倍強と、長期化を示している。「三~五年」が二八・六%、「五~七年」が一二・二%だった。ひきこもりのきっかけは、「不登校」と「職場になじめなかった」などが多かった。

 就労経験を尋ねたところ、契約社員や派遣社員などの非正規雇用が三五・一%で最多。正社員は二七・〇%だった。働いた経験がない人も二七・〇%いる。

(解説 2016-09-14付)

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