【解説】大卒就活、来年も3年生3月―経団連(解説 2016-09-16付)
現在大学三年生で三十年春に卒業する学生の就職活動について、経団連は、現在選考活動が進められている二十九年春入社と同じ日程にすることを正式に決定した。相次ぐ日程変更による学生の混乱を避けることを優先した判断。会社説明会などの広報活動は「三年生の三月一日」、採用面接は「四年生の六月一日」にそれぞれ解禁する。今の大学二年生が対象となる再来年以降については、会員企業の中で見直しを求める意見が根強いことから、あらためて検討し、来年春までに日程を公表するとしている。
大学生の就活をめぐっては、二十七年四月入社以前は、三年生の十二月に説明会解禁、四月から面接という日程だったが、二十八年四月入社から三月説明会、八月面接解禁の日程に変更した。しかし、就活期間が長く、学生が学業に専念できないことなどを指摘する声が上がった。
そこで、経団連は昨年十一月に、二十九年春入社については、説明会は三月を維持し、面接は二ヵ月前倒して六月解禁に変更した。
経団連の榊原定征会長は十二日の定例会見で、「開始時期変更の影響の検証を行ってきたが、暑く長い就職活動を学生に強いるといった昨年の問題は是正されたと評価する声が多い」と語り、来年も同じ日程とすることを表明した。
ただ、榊原会長は「十二月広報活動開始、四月選考活動開始とした二十七年四月入社以前のスケジュールを評価する声も多い」とし、今の大学二年生が対象となる再来年以降については、「もう少し時間をかけて検討し、来春までには公表したい。今の時点では何も決めておらず、白紙の状態。あらゆる選択肢を議論の俎上に上げて、関係機関とも連携を図りながら、議論を行っていく」との考えを示した。
(解説 2016-09-16付)
その他の記事( 解説)
【解説】 子どもに対する前兆事案―8月末
道警本部は、「子どもに対する前兆事案の届出受理状況」をまとめた。八月末時点で、前年同期に比べ百六件少ない六百十六件を受理した。 前兆事案とは、子ども(十三歳未満)を対象とする性犯罪など...(2016-09-28) 全て読む
【解説】「ら抜き」初の多数派―国語世論調査
いわゆる「ら抜き言葉」のうち、「見れた」「出れる」を使う人の割合が、正しい使い方である「見られた」「出られた」を上回ったことが、文化庁の二十七年度「国語に関する世論調査」で分かった。 ...(2016-09-27) 全て読む
【解説】 8月末の少年非行等概況―道警
道警本部少年課は、ことし八月末における「少年非行等の概況」をまとめた。 検挙・補導された非行少年は七百九十九人(うち女子百三十五人)で、前年同期に比べ二百三十人、二二・四%減少した。 ...(2016-09-26) 全て読む
【解説】虐待死6割超がゼロ歳児
二十六年度に虐待(心中を除く)によって死亡した十八歳未満の子どもは、前年度より八人多い四十四人だったことが、虐待による死亡事例等を分析・検証する厚生労働省の専門委員会の第十二次報告で明らか...(2016-09-23) 全て読む
【解説】虐待通告、上半期初の2万人超え
全国の警察がことし上半期(一~六月)、虐待を受けている疑いがあるとして児童相談所に通告した十八歳未満の子どもは、前年同期比四二・三%増の二万四千五百十一人と、上半期の統計が残る平成二十三年...(2016-09-21) 全て読む
【解説】高卒者の求人倍率6年連続上昇
厚生労働省は、就職活動があす十六日に解禁される来春卒業予定の高校生の求人・求職状況(七月末現在)を取りまとめた。求人倍率は、前年同期を〇・二一ポイント上回る一・七五倍と、六年連続で上昇した...(2016-09-15) 全て読む
【解説】ひきこもり、全国に54万人
学校や仕事に行かず、半年以上自宅に閉じこもっている十五~三十九歳の「ひきこもり」の人が、全国で推計五十四万一千人にのぼることが、内閣府が行った調査で分かった。二十二年の前回調査から十五万人...(2016-09-14) 全て読む
【解説】学童保育の利用児童数過去最高に
共働きやひとり親家庭などの小学生を放課後に校内施設などで預かる学童保育(国の施策名は放課後児童クラブ)の利用児童数がことし五月一日時点で、前年比五万九千百四十二人増の百七万六千五百七十一人...(2016-09-13) 全て読む
【解説】上半期いじめに起因する事件―警察庁
ことし上半期に全国の警察が摘発した少年非行事件のうち、いじめに起因する事件は前年同期に比べ三十三件減の六十六件と、二年連続して大幅に減少したことが、警察庁の統計で分かった。検挙・補導された...(2016-09-12) 全て読む
【解説】待機児童、2年連続増加
認可保育所などが満員で入所できない全国の「待機児童」が四月一日現在、前年同期比三百八十六人増の二万三千五百五十三人と、二年連続増加したことが厚生労働省の集計で分かった。特定の保育所のみを希...(2016-09-09) 全て読む