【解説】生涯学習に関する意識調査(解説 2016-09-08付)
道教委は、二十七年度「生涯学習に関する住民の意識調査」結果をまとめた。
札幌市を除く道内百七十八市町村に住む十~七十代の各一人、計一千二百四十六人を対象に、ことし五月十~三十一日に調査した。
一年間の生涯学習の実績は、全年代の六六・六%が「行った」。年代別では、六十代と七十代が多い。
学習活動の実施場所・形態は、全年代で「同好会、サークル活動」(四五・二%)が最多。十代は「自宅での学習活動」、五十~七十代は「公的な機関の講座や教室」が多かった。
学習活動の内容は、全年代で「趣味的なもの」(六一・四%)、「健康・スポーツに関するもの」(五二・九%)が多い。十~二十代は「就職や転職」、三十~四十代は「職業」、六十~七十代は「ボランティア活動」に必要な知識・技能を身に付けている傾向がある。
今の「生活への満足度」と「生きがい」の有無と、生涯学習の関連をみると、生涯学習を「行った」人は、「満足度」が七二・八%、「生きがい」が六九・四%で、いずれも「行っていない」人(六〇・二%、五二・八%)を上回った。
地域の生涯学習の実態について、全年代で「学習成果を生かす場の必要性」(五七・九%)が多かったことから、道教委では、市町村への働きかけを工夫する必要があると分析。
学習支援については、「参加したことがあり、今後も参加したい」(二六・四%)、「参加したことがないが、今後は参加してみたい」(四一・二%)を合わせて約七割で、後者をどのように学習支援活動に巻き込むかが課題とした。
今後、学習したい内容については、経歴や年齢によって異なることを踏まえ、「個人の発展を地域の発展にどのようにつなげていくかがポイント」と分析した。
(解説 2016-09-08付)
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