【解説】29年度国立大の入学定員
(解説 2016-09-06付)

 文部科学省は、二十九年度の国立大学の入学定員(予定)を公表した。学部全体で二十八年度に比べ二百八十八人減少。教育学部は二百七人増と、五百七十二人増の工学部に続き、増加幅が大きかった。

 二十九年度国立大学の入学定員は、前年度比二百八十八人減の九万五千六百九十三人。増減を学部別にみると、「人文」で一千五十五人、「理学」で四百三十一人、「社会」で九人、それぞれ減少する予定であるのに対し、「工学」で五百七十二人、「教育」で二百七人、「農水」で百二十六人、「医学・歯学」で二人、「その他」で三百人、それぞれ増加する予定。

 学部の新設は、東京海洋大海洋資源環境学部、横浜国立大都市科学部、新潟大創生学部など五大学五学部(定員五百九十八人)。一方、茨城大、新潟大、大阪教育大、熊本大、鹿児島大、琉球大の教育学部など九大学十学部(定員九百五十八人)で十五学科等を廃止する。

 入学定員を増やすのは、愛媛教育大・教育が九十二人、横浜国立大・理工が七十四人など、九大学十四学部(定員四百一人)。

 一方、入学定員を減らすのは、山形大・地域教育文化で六十五人、京都大・医で四十三人、島根大の法文と教育で各四十人など、八大学十一学部(定員三百人)。

 大学院の学生定員は、前年度比二百二十二人増の五万九千三十三人。内訳は、修士課程が百五十三人増の四万二千九十四人、専門職課程が九十一人増の三万一千四十四人、博士課程が二十二人減の一万三千七百九十五人。

 文科省は、入学定員は各大学の二十九年度学生受入れ予定を集計したもので、概算要求や設置審査にかかるものが含まれているため、今後変更の可能性があるとしている。

(解説 2016-09-06付)

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