【解説】「防災の日」「防災週間」
(解説 2016-08-30付)

 毎年九月一日の防災の日を中心とし、きょう八月三十日から九月五日までを防災週間として、全国各地で防災訓練などの国民活動が行われる。

 わが国は、その位置、地形、地質、気象などの自然条件から、台風、豪雨、豪雪、土石流、地震、津波などによる災害が発生しやすい国土となっている。

 昨年五月には口永良部島噴火、九月に関東・東北豪雨、ことし四月の熊本地震と災害が相次いで発生。本道においても台風7号、11号、9号と、一週間で三つの台風が上陸。本道で一年に台風が三回上陸するのは観測史上初めてのことで、大きな被害をもたらした。

 国、地方公共団体などは、災害が発生した場合、災害応急対策から、災害復旧・復興までの一連の対策を迅速かつ円滑に行うための備えを十分に行う必要がある。

 一方、国民は、平常時より災害に対する備えを心がけ、発生時には自らの身の安全を守るとともに、地域住民および企業が連携してお互いに助け合うことが重要である。

 広く国民が災害についての理解を深めるとともに、災害に対する備えを充実強化することによって、災害の未然防止と災害の軽減に資するため、「防災の日」および「防災週間」が設けられた。

 期間中、①防災に関するイベントの開催②映画・ビデオ上映会、防災や災害対応の体験などを語る会などの実施③テレビ、新聞、インターネットなど多様な手段の活用による広報活動④危険個所や指定緊急避難場所・指定避難所などについて明らかにした防災マップ等の配布―などを展開。

各学校では、学校安全計画の見直し、学校家具の転倒防止など、安全管理体制に不備がないか、週間において今一度チェックしておきたい。

(解説 2016-08-30付)

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