【解説】小学校外国語ICT機器使用状況
(解説 2016-08-29付)

 小学校五・六年生の外国語活動でICT機器などの機材を使用している学校の割合は九二・二%にのぼることが、日本英語検定協会の調査で分かった。教員が使用している機器は、「パソコン」が最も多かった。 全国の国公私立の小学校から抽出した三千校を対象に、二十七年十二月~二十八年一月に実施。カリキュラムの編成や指導方法、ICT機器の使用状況などについて、アンケート調査を行った。

 五・六年生の外国語活動でICT機器およびそのほかの機材を使用している割合は九二・二%にのぼる。教員が使用している機器は、「パソコン」が七二・一%で最も多く、「CDプレーヤー」五九・八%、「電子黒板」四三・三%など。児童が使用している機器は、「電子黒板」一二・六%、「パソコン」九・五%、「テレビ」八・〇%の順に多い。ただし、無回答が六六・七%あり、同協会では「デジタル教材を直接使用していないケースが多い」とみている。

 将来使用してみたいICT機器については、教員・児童ともに「タブレット端末」が最も多く、それぞれ六三・九%、七一・〇%だった。語学教育ツールとしてのタブレット端末への期待が高いことが分かった。 外国語活動の進行状況では、「順調に進んでいる」「課題はあるが、進んでいる」と回答した学校が全体の八八・〇%を占めた。

 外国語活動の導入の効果や影響については、「児童の外国語や異文化理解の向上」が六九・七%、「児童のコミュニケーション能力や積極性の向上」が四一・〇%となった。一方で、五二・三%が「指導力、英語力など教員の力量に悩み」と回答。「教員の負担(仕事量・時間等)」が四三・四%、「ALTとの連携不足」が四一・〇%など、課題も浮き彫りとなった。

(解説 2016-08-29付)

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