【解説】29年度国公立大学入選概要
(解説 2016-10-06付)

 文部科学省は四日、国立大八十二校、公立大八十六校の二十九年度入学者選抜の概要を発表した。アドミッション・オフィス(AO)入試を実施するのは全体で前年度から四校増の七十九校、推薦入試は全体で一校増の百六十校と、いずれも過去最多となった。

 公表された数値は、ことし七月末現在のもので、今後の届出、設置認可などによって変動が生じることがある。

 二十九年度に入学者選抜を実施する大学・学部は、国立が八十二大学三百九十七学部、公立が八十六大学百八十二学部。全体の募集人員は、国立が前年度比三百十二人減の九万五千四百四十八人、公立が四百七十九人増の二万九千四百七十二人。

 選抜方法別でみると、詳細な書類審査と時間をかけた丁寧な面接などを組み合わせることによって、入学志願者の能力・適性や学習に対する意欲、目的意識などを総合的に判定するAO入試は、国立が五十三大学百七十七学部、公立が二十六大学三十六学部で実施、過去最多となった。募集定員は、国立が三千六百二十八人、公立が六百四十二人で、前年度に比べ、それぞれ六百七十六人、六十五人増えた。

 出身高校長の推薦に基づき、原則として学力検査を免除し、調査書を主な資料として判定する推薦入試は、国立七十六大学二百七十八学部、公立八十四大学百七十二学部で実施。募集定員は、国立が前年度より七十七人少ない一万一千八百七十四人、公立が二百十二人多い七千三百八十七人。

 前年度から東京大学が推薦入試を、京都大学が学部によって実施方法が異なる「特色入試」を始めたが、二十九年度は大阪大学も全学部で推薦入試やAO入試を実施し、それに伴い後期日程を廃止する。

(解説 2016-10-06付)

その他の記事( 解説)

【解説】日本の教員の待遇と勤務時間

 経済協力開発機構(OECD)が公表した加盟国の教育政策を分析した報告書『図表でみる教育2016』によると、教員の待遇について、日本は他の加盟国に比べ、経験のある教員の給与は高いものの、初任...

(2016-10-14)  全て読む

【解説】 残業80時間以上 企業の2割

 厚生労働省は七日、平成二十六年に成立した「過労死等防止対策推進法」に基づき、過労死の現状や防止対策の状況をまとめた初の『過労死等防止対策白書』を公表した。過労死や過労自殺の労災がここ数年、...

(2016-10-13)  全て読む

【解説】子どもの人権SOSミニレター配布

 全国の法務局・地方法務局および都道府県人権擁護委員連合会では、平成十八年度から、送信用封筒と便箋を一体化し、料金受取人手続を施した「子どもの人権SOSミニレター」(小学生用および中学生用の...

(2016-10-12)  全て読む

【解説】公務運営に関する報告

 道人事委員会は七日、道議会議長、知事に対し、給与勧告を行うとともに、公務運営に関して報告した。「採用から退職までの視点に立った人事管理」と「その他の執務環境に関する課題」の大きく二つのテー...

(2016-10-11)  全て読む

【解説】10代のスマホ利用率は82%

 平成二十七年における十代のスマートフォン利用率が八二・〇%と、前年と比べて一〇ポイント以上増加したことが、総務省の調査結果から明らかになった。  情報通信メディアの利用時間と情報行動に関...

(2016-10-07)  全て読む

【解説】文章指導の重要性に応えられず

 小・中・高校、専門学校の国語科教員の九割が、過去に比べて文章指導の重要性が「高まっている」と感じているのに対し、実際に文章指導が「できている」との回答は三割にとどまることが日本漢字能力検定...

(2016-10-05)  全て読む

【解説】27年版働く女性の実情

 男女雇用均等法成立以降三十年間で、M字型カーブは大きく上方にシフトし、くぼみが大幅に浅くなり改善傾向にあることが、厚生労働省が公表した「平成27年版 働く女性の実情」で分かった。  日本...

(2016-10-04)  全て読む

【解説】3日は「道民健康づくりの日」

 道民が生涯を通じて健康であるためには、道民一人ひとりが「自らの健康は自らの手で」という自覚と意識を高めるとともに、道民みんなが家族ぐるみ、地域ぐるみといった組織的な健康づくりに取り組む必要...

(2016-10-03)  全て読む

【解説】麻しん風しんワクチン接種状況

 厚生労働省が公表した二十七年度の「麻しん(はしか)風しん予防接種の実施状況」によると、ワクチンの接種率は、第一期(一歳児)が九六・二%、第二期(年長児)が九二・九%と、第二期の方が低い傾向...

(2016-09-30)  全て読む

【解説】メールなど独特の〝打ち言葉〟浸透

 電子メールで絵文字を使ったことがある人は五六・一%にのぼり、男性(四三・七%)より女性(六七・六%)が多いことが、文化庁の二十七年度「国語に関する世論調査」で分かった。(笑)(汗)(怒)な...

(2016-09-29)  全て読む