第56回道社会教育研究大会上川大会 地域全体で地方創生を 講演や分科会など―450人参加(関係団体 2016-10-19付)
全道各地から社会教育委員や社会教育関係職員など約450人が参加
【旭川発】第五十六回北海道社会教育研究大会上川大会兼全国社会教育委員連合道ブロック大会が十三日から二日間、富良野文化会館で開催された=写真=。研究主題は、「社会教育活動における地方創生~人と人との絆を大切に!地域全体で取り組む体制づくりを」。基調講演や分科会での研究協議、パネルディスカッションなどを行った。全道各地から社会教育委員や社会教育関係職員など約四百五十人が集い、今後の社会教育と生涯学習の在り方を考えた。
道社会教育委員連絡協議会(大島峰夫会長)および全国社会教育委員連合(大橋謙策会長)との共催。同大会実行委員会(天日守委員長)主管。同協議会創立六十周年を記念しての開催となっている。
開会式では、大橋会長と大島会長があいさつ。大橋会長は、国が進める地方創生の実現に向け、社会教育や公民館の力が求められていることを指摘した。「社会教育なくして地域創生はなしえない」と述べ、家庭や地域の教育力の低下、地域コミュニティの衰退などの課題の解決のため、一人ひとりが力を尽くすよう求めた。
大島会長は「急激な社会変化が進む中、社会教育が果たす役割とその独自性が問われているが、将来の地域の担い手づくりが大切」と強調。「大会を通じて、それぞれの参加者が社会教育の応援団となってほしい」と呼びかけた。
続いて、文部科学省生涯学習政策局社会教育課の佐藤秀雄課長補佐、上川教育局の小野寺一郎局長、富良野市教委の近内栄一教育長が来賓あいさつ。
佐藤課長補佐は、大会が地方創生を意識した取組の充実につながるよう期待を寄せた。
小野寺局長は、道社会教育委員の会議が示した提言を紹介し、提言を踏まえた取組の推進を訴えた。
近内教育長は「地域とのつながりを生かしたまちづくりに向け、社会教育のより一層の充実が求められている。大会での研究協議が今後の社会教育の充実につながれば」と話した。
開会式のあと、道社会教育委員連絡協議会表彰として、永年勤続社会教育委員四十人のうち、大会出席者に対し大島会長が表彰状を手渡した。
つぎに、佐藤課長補佐による基調講演や分科会などを行い、参加者は社会教育の充実に向けて研鑚を積んだ。
二日目は、「地方創生と地域の元気づくり」をテーマにパネルディスカッションを実施。パネリストは富良野まちづくり㈱の西本伸顕社長、演劇グループの富良野GROUPに所属する俳優の久保隆徳氏、占冠村教委の藤本武教育長、コーディネーターは富良野演劇工場の太田竜介工場長が務めた。
このほか、劇作家・演出家の平田オリザ氏が「活力ある地域社会の実現に向けて」と題して記念講演を行った。
分科会の概要はつぎのとおり。
▽第一分科会(社会教育委員の役割)=時代の変化に対応した社会教育活動
▽第二分科会(家庭教育の充実)=家庭の教育力の再構築と支援の在り方
▽第三分科会(地域で進める青少年教育)=学校教育と社会教育のかかわり方
▽第四分科会(シニア世代の社会参加)=熟年者、高齢者の経験の活用と社会貢献
▽第五分科会(地域の環境を生かす)=地域の実態や特性に応じた環境教育の取組
▽第六分科会(地域づくり)=住民の協働による地域づくり
(関係団体 2016-10-19付)
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