道学体連が札幌で研究大会開く 好きになる体育活動創造(関係団体 2016-10-21付)
350人を超える関係者が参加
道学校体育研究連盟(=道学体連、小野寺正委員長)は十四・十五日の二日間、札幌市内のかでる2・7などを会場に、第五十三回道学校体育研究大会札幌大会を開催した。全道各地から三百五十人を超える会員、関係者らが結集。大会テーマ「伸びて 分かって 好きになる体育活動の創造~評価から考える体育活動」のもと、公開授業、分科会での活発な意見交流などを通して、体育学習の充実の在り方を探った。
大会は、道学校体育研究連盟主催、同連盟札幌支部(札幌市学校体育研究連盟)主管。
道学体連は、三年目を迎えた全道統一研究主題「自信がつく体育学習の充実」のもと、その具現化のため、課題を解決し、自信がつく学習過程・教材の工夫・指導と評価を大切にしながら、全道一体となって研究を進めてきた。
また、札幌市学校体育研究連盟(=札体研)では、四年前の第五十一回全国学校体育研究大会北海道大会で得た成果と課題を明らかにし、道学体連との連携を深め、研究部を中心に研究主題の追究に日々研鑚を積み、これまでの研究をより充実・発展させるべく、一~四、五・六、中学校ブロック研究体制を組織的に機能させてきた。各ブロックのブロック研究授業に研究部プロデュース授業が加わり、つぎの世代を担う若い人材を育てる点においても、積極的な研究の深化を続けている。
初日の午前中、札幌市立白楊小学校、北九条小学校、円山小学校の三校で七本、あいの里東中学校、陵北中学校の二校で四本、合わせて十一の授業を公開。子どもたちが「分かった」「できた」「楽しい」と実感できる体育の授業を展開した。
このあと、会場をかでる2・7に移し、開会式を行った=写真=。はじめに、あいさつに立った小野寺委員長は「ここ札幌で全道研究大会が開催されるのは、四年ぶりとなる。前回大会は全国大会として開催し、札幌市の総力を挙げて研究・運営に当たり、参加した全国の皆さんに札幌市ならびに本道の体育研究の質の高さを示すことができた」と振り返った。
その上で、「連盟が長きにわたって追究してきた課題解決的な学習や体力の向上を含む授業改善と授業づくりが、札幌市学校教育の重点と重なり合うとともに、札体研が進めてきた研究が札幌市の教育の充実に資するものであることが、公開授業でも証明された」と述べ、質の高い分科会となるよう期待した。
続いて、渡辺元大会実行委員長(札体研委員長)があいさつ。札体研の研究活動にふれながら、「分科会が活発な研究協議の場となり、あすの講演を通して、北海道の学校体育の方向性を探っていきたい」「“札幌大会に参加して良かった”と言っていただけるような大会を目指して準備を進めてきた。多くの全道の会員の皆さんから指導・教示をいただきたい」などと述べた。
また、道教委・柴田達夫教育長の祝辞を学校教育局の岸小夜子指導担当局長が代読。「本研究大会が学校体育の今日的な課題について、児童生徒の変容を的確にとらえ、実践的な研究を深められることは、大変意義深く、多くの成果が得られるものと確信している」と期待を寄せ、道教委として、「各種事業や研修会などを通して、皆さんが子どもたちの教育活動に専心できるよう支援に努めていく」との考えを示した。
札幌市教委・長岡豊彦教育長の祝辞は、串山昇大会副実行委員長が代読。「本研究大会が、児童生徒が学ぶことに興味や関心をもって粘り強く課題の解決に取り組み、仲間や教師との対話などを手がかりに自己の考えを広げ、深めるとともに、自ら学習活動を振り返りつつ、つぎの学びにつなげる学習過程の在り方について研究を深められることは、札幌市の学校体育の充実を図る上で、貴重な示唆をいただけるものと期待している」などと述べた。
開会式に続いて行われた全体会では、道学体連の前田潤研究部長が基調報告を行ったほか、札幌支部の道佛智志研究部長が支部の取組について説明した。
それぞれの授業公開会場ごとに分科会を実施。体育学習の一層の充実に向け、活発に意見交流を行った。
二日目は、札幌市立資生館小学校で講演会を開催。国士舘大学文学部教育学科教授の細越淳二氏が「子どもにとって意味ある体育授業の実現とこれからの学校体育」と題し講演。参加者は、北海道の学校体育の方向性について、理解を深めた。
(関係団体 2016-10-21付)
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