大雪青少年交流の家開所50周年 “生きる力”育成の中核に 記念式典挙行し節目祝う (関係団体 2016-10-21付)
開所50周年の節目を祝った
【旭川発】国立大雪青少年交流の家は十六日、開所五十周年記念式典を同所で挙行した=写真=。百八十二人が出席し、五十周年の節目を祝った。あいさつに立った阿部豊所長はこれまでの輝かしい成果を礎に、「青少年教育のナショナルセンターとしての役割と使命を果たしていきたい」と語った。
十勝岳山麓に位置する同所は、昭和四十一年十月十六日に全国で四番目の国立青年の家として開所。以来、年間約十万人の利用者が訪れ、延べ利用者数は十月十三日現在で六百万人を超えている。
ことしは開所五十周年を記念して、イメージキャラクターの募集や子どものための火山防災フォーラムなどを展開。記念式典もその一環として挙行した。
はじめに、阿部所長が式辞。開所以来、青少年の体験活動機会の創出と充実、指導者の養成に力を尽くしてきた同所の歴史を振り返った。施設の運営に当たり、多大な支援と協力を寄せてきた関係機関・団体に感謝の意を示した。
その上で、「皆さんが築いてきた輝かしい成果を礎に、職員一同しっかりと未来を見つめ、青少年教育のナショナルセンターとしての役割と使命を果たしていきたい」と強調した。
次いで、国立青少年教育振興機構の松川憲行理事があいさつ。近年の社会環境の変化に伴い、子どもの体験活動の機会が減っていることを指摘した。様々な教育課題の解決に向け、「地域の子どもは地域で育てる体制整備が大切」と述べ、子どもの体験活動の機会の充実を呼びかけた。
つぎに、来賓祝辞として文部科学省生涯学習政策局の有松育子局長、道教委の柴田達夫教育長、美瑛町の浜田哲町長が登壇した。
有松局長は「自然の豊かさに囲まれた中での体験活動が子どもの生きる力の向上につながり、未知の出来事に挑戦する力の土台となる。自然と地域の共生のもと、青少年教育の拠点としてさらなる飛躍を期待している」と述べた。
柴田教育長は「同施設は子どもたちの交流、体験活動の拠点として、また、道立青少年体験活動支援施設ネイパルなどの施設のリーダーの役割も担っている。今後も多くの人に親しまれる心の教育の拠点として、ますますの発展を願っている」と述べた。
浜田町長は「自然と共生するまちづくりを進める町として、今後も施設の支援に努めたい。青少年育成にこれからも素晴らしい成果を上げてもらいたい」と期待を寄せた。
続いて、前年度まで同施設のボランティアに従事し、現在は美瑛町立美瑛小学校に勤務する村上唯教諭が、青少年代表メッセージを読み上げた。ボランティア活動を通じて学んだことを、教職で生かすとともに、「より豊かな人間になれるよう、施設を利用し、学んでいきたい」と意気込みを語った。
続いて、イメージキャラクター「たびうさぎ」をお披露目。阿部所長が、作者の当麻町立当麻中学校二年の大久保翼君に表彰状を手渡した。
このあと、日ごろ施設を利用する美瑛町立美瑛中学校吹奏楽部が演奏を披露。また、出席者全員で所歌を斉唱し、五十周年の節目を盛大に祝った。
(関係団体 2016-10-21付)
その他の記事( 関係団体)
道小学校家庭科教育研究大会開く 豊かな心と実践力育成へ 研究提言、公開授業など実施
道小学校家庭科教育連盟(新岡惠会長)は十四日、札幌市立平岡中央小学校で第五十四回道小学校家庭科教育研究大会札幌大会・第十一回札幌地区小学校家庭科教育研究大会を開いた。大会主題「未来を創り出...(2016-10-24) 全て読む
国立大雪青少年交流の家 開所50周年間近の13日に 延べ利用者600万人達成
【旭川発】国立大雪青少年交流の家の延べ利用者数が六百万人を達成した。五十周年を三日後に控えた十三日に、記念すべき六百万人目となった利用者へ、阿部豊所長が記念品を贈呈した=写真=。 同施...(2016-10-24) 全て読む
札幌市小学校長会が研修会開催 経営研修部、管理法制部が発表 課題解決へ見識高める
札幌市小学校長会(渡辺元会長)は十七日、ホテルライフォート札幌で道小学校長会札幌地区教育経営研修会兼市小学校長会経営法制研修会を開催した=写真=。経営研修部と管理法制部が研究発表。研修を通...(2016-10-24) 全て読む
第38回全道高校図書研究大会開く 北見に400人集い活動成果発表 “読書空間”創造しよう
【網走発】第三十八回全道高校図書研究大会が十三日から二日間、北見市民会館で開催された。テーマは「“読書空間”創造。~どうせなら、刺激的に」。九十八校から生徒四百八人が参加し、図書館活動の活...(2016-10-21) 全て読む
道書写書道教育研究札幌大会開く 伝統的な言語文化大切に 公開授業や研究討議で研鑚
道書道教育連盟(髙谷義仁会長)は十三日から二日間、札幌市立真駒内桜山小学校で、第六十九回道書写書道教育研究大会札幌大会を開催した=写=。約百九十人が参加。公開授業や研究討議などを通して、伝...(2016-10-21) 全て読む
道学体連が札幌で研究大会開く 好きになる体育活動創造
道学校体育研究連盟(=道学体連、小野寺正委員長)は十四・十五日の二日間、札幌市内のかでる2・7などを会場に、第五十三回道学校体育研究大会札幌大会を開催した。全道各地から三百五十人を超える会...(2016-10-21) 全て読む
表現力・思考力育む授業を 道国語教育研究大会網走大会開く
【網走発】道国語教育連盟(齋藤昇一委員長)は十四日、網走市内の小・中学校を会場に、第七十一回道国語教育研究大会網走大会を開催した。研究主題「言語活動の充実を図り、実生活を豊かにする言葉の力...(2016-10-20) 全て読む
地域創生への貢献目指し 第38回全国公民館研究集会道大会
【函館発】全国公民館連合会(石川正夫校長)・道公民館協会(川上満会長)は六日から二日間、鹿部町の鹿部中央公民館で第三十八回全国公民館研究集会北海道大会・第六十回道公民館大会を開催した=写真...(2016-10-20) 全て読む
学習指導の深化・充実期待 第65回全道へき複研究大会
【函館発】道へき地・複式教育研究連盟(田中和敏委員長)は九月下旬の二日間、「第六十五回全道へき地複式教育研究大会渡島大会」を開催した。学校・学級経営や学習指導に関する分散会および管内各小学...(2016-10-19) 全て読む
第56回道社会教育研究大会上川大会 地域全体で地方創生を 講演や分科会など―450人参加
【旭川発】第五十六回北海道社会教育研究大会上川大会兼全国社会教育委員連合道ブロック大会が十三日から二日間、富良野文化会館で開催された=写真=。研究主題は、「社会教育活動における地方創生~人...(2016-10-19) 全て読む