第３８回全道高校図書研究大会開く　北見に４００人集い活動成果発表　“読書空間”創造しよう　

（関係団体 2016-10-21付）

　【網走発】第三十八回全道高校図書研究大会が十三日から二日間、北見市民会館で開催された。テーマは「“読書空間”創造。～どうせなら、刺激的に」。九十八校から生徒四百八人が参加し、図書館活動の活性化に向け、分科会や情報交換、昨年から始まった図書館活動グランプリ（Ｔ―１グランプリ）などを通して交流を深めた。

　道高校文化連盟（田中禅会長）主催。

　開会式では、当番校を務める北見緑陵高校の吹奏楽部が歓迎演奏を披露。演奏にダンスを組み合わせた斬新なパフォーマンスで会場を盛り上げた＝写真上＝。

　続いて、大会委員長を務める北見緑陵高校の中村秀幸校長があいさつに立ち、「学校図書館は、学校の中で、読書・学習・情報発信センターという機能を有し、学校教育においては欠くことのできない場所」と強調した。生徒たちによる読書活動が、「読む力、書く力、考える力の成長に大いにつながっている」と述べ、「若者としての思いや創造性豊かな発想による様々な意見が交換されることで、新たな仲間づくりとともに、学校図書館の創造につながっていく。日ごろの成果を思う存分発揮し、心に残る文化の祭典になることを期待する」と述べた。

　このあと、日常の図書館活動を交流し、図書館広報活動の活性化を図る「Ｔ―１グランプリ」を実施。一次審査を通過した十一校が出場した。生徒たちは、マントを羽織ったり小道具を用意したりするなど、工夫を凝らして発表していた＝写真下＝。

　午後からは、分科会と図書館担当者研修会、交流会のほか、「写真を読む」をテーマにオホーツク出身の写真家・吉田純氏の写真展とトークセッションを行った。

　二日目は、作家の関川夏央氏が「樋口夏子の挑戦」と題して記念講演を行ったほか、図書館報コンクールとＴ―１グランプリの表彰式を挙行。受賞校に表彰状が手渡された。

　館報コンクールおよびＴ―１グランプリの結果はつぎのとおり。

▼館報コンクール

▽最優秀賞＝札幌南

▽優秀賞＝小樽潮陵、釧路湖陵、札幌白石、札幌月寒

▽優良賞＝北広島西、北見北斗、札幌稲雲、札幌藻岩、清水

▽奨励賞＝石狩南、市立函館、岩見沢農業、帯広北、帯広三条、帯広柏葉、札幌旭丘、札幌日大、札幌北陵、苫小牧南、函館西、室蘭栄

▼Ｔ―１グランプリ

▽グランプリ＝石狩南

▽準グランプリ＝札幌南、札幌白石

▽審査員特別賞＝札幌東陵、道科学大

(関係団体 2016-10-21付)