２８年度道文化財保護功労者表彰　１個人、２団体に栄誉　２７日札幌市資料館で表彰式

（関係団体 2016-10-24付）

　道文化財保護協会（舟山廣治会長）は、二十八年度道文化財保護功労者表彰の受賞者を決定した。田中三郎氏の一個人、川村カ子トアイヌ記念館と月寒地区町内会連合会・つきさっぷ郷土資料館運営部の二団体が晴れの栄誉に輝いた。表彰式は、二十七日午後二時三十分から札幌市資料館で執り行われる。

　個人表彰で受賞した田中氏は、道立学校教諭として勤務の傍ら、考古学を研究。地域の教職員とともに、タキカワカイギュウ化石の発掘調査、保存整理等を行い、その成果を出版する活動の中心となって活躍した。また、化石収集や子どもたちを対象とした普及啓発活動に力を注いだ。

　団体表彰の川村カ子トアイヌ記念館は、祖先伝来の貴重な民具百五十種類、三百点余りを収蔵し、その保存・保護に尽力した。古式舞踊の保存伝承やイヨマンテの復元などに努めた。

　同じく月寒地区町内会連合会・つきさっぷ郷土資料館運営部は、月寒地区の郷土資料の収集・展示に取り組み、郷土文化資料の保存と文化財保護思想の普及啓発に尽力した。

(関係団体 2016-10-24付)