道小学校家庭科教育研究大会開く　豊かな心と実践力育成へ　研究提言、公開授業など実施　

（関係団体 2016-10-24付）

子どもの豊かな心と実践力育成へ研鑚を積んだ

　道小学校家庭科教育連盟（新岡惠会長）は十四日、札幌市立平岡中央小学校で第五十四回道小学校家庭科教育研究大会札幌大会・第十一回札幌地区小学校家庭科教育研究大会を開いた。大会主題「未来を創り出す豊かな心と確かな実践力を育む家庭科教育」のもと、研究提言や記念講演、公開授業、研究協議などを行った。

　同連盟では、本年度新たに、研究主題「自らよりよい生活を創り出す子ども」、研究副主題「生活を見つめなおし疑問や気付きを生み子どもの言葉や行動が変化する学習」を設定。

　研究の視点には、「生活を見つめることで疑問や気付きを生む教材化」「言葉や行動の変化を促す教師のかかわり」を掲げた。

　子ども一人ひとりが自らの生活を見つめ、生活場面の問題を解決しようと、学習活動に取り組む授業を展開することで、「様々な感覚を働かせ、主体的に学びを重ね、家族や家庭生活を大切にする子」「生活者としての自立の基礎を身に付け、生活をより良くする子」の育成を目指す。

　これらを踏まえ、本年度の札幌大会では、「未来を創り出す豊かな心と確かな実践力を育む家庭科教育」を大会主題とした。

　札幌大会には、連盟会員をはじめ、家庭科教育の関係者、教員養成大学の学生など約百人が参加した。

　開会式＝写真＝では、新岡会長があいさつ。本年度からの新しい研究主題について、「変化の激しい、予測困難な時代を生きる子どもたちに、日常生活に必要な基礎的・基本的な知識および技能を身に付けさせたい。家庭生活を大切にしようとする心情を育てることによって、自立するための基礎を育み、家族の一員として、家庭や地域の方々とともに、生活場面の問題を能動的・主体的に解決する力を付けていきたいという願いが込められている」と説明した。

　また、「家庭生活をより良くしたいという実践的な態度と確かな実践力を育み、問題を主体的に解決していく子どもの育成を進めていきたい」と述べ、授業実践をもとに、ともに学び合っていく姿勢を示した。

　大会実行委員会の栃尾美加子委員長、会場校の粒針雅之校長もあいさつに立ち、大会の成果に期待を寄せた。

　開会式後、同連盟や札幌大会の研究についての提言、札幌医科大学名誉教授・武田秀勝氏の記念講演、道北・道南・道東地区の実践交流、公開授業、研究協議を行った。

(関係団体 2016-10-24付)