第51回道道徳教育研究大会 しなやかな心の子育成へ 日高で初の全道大会開く(関係団体 2016-10-25付)
全道から450人が参加した
【浦河発】道道徳教育研究会(=北道研、松井毅会長)は二十一日、浦河町立浦河第一中学校などで第五十一回道道徳教育研究大会日高・浦河大会を開いた。日高管内で初の開催となる大会には、約四百五十人が参加。道徳授業の改善に向けた取組の成果を授業公開で披露するとともに、分科会協議や講演などを行い、大会主題「しなやかな心をもつ児童・生徒の育成」に迫った。
同大会は、全国小学校道徳教育研究会・全日本中学校道徳教育研究会共催。大会主題に「しなやかな心をもつ児童・生徒の育成」、大会副主題に「かかわる力を育む道徳の時間の充実を通して」を掲げた。
当日は、主会場の浦河第一中をはじめ、浦河小学校、堺町小学校でそれぞれ三授業を公開したほか、授業別分科会で協議。そのあと、主会場で開会式・研究発表、課題別分科会、講演を行った。
=公開授業の概要は後日掲載=
開会式=写真=では、大会長を務める松井会長(札幌市立新光小校長)があいさつ。道徳教育をめぐる情勢について、「一部改正学習指導要領が告示され、〝特別の教科 道徳〟実施に向けての取組がスタートした。本年度は、小学校の教科書検定や評価の在り方の検討など、教科化に向けての具体的な作業が進められている。各学校でも、道徳教育の改善・充実に取り組んでいる」「〝特別の教科 道徳〟となる上で注目されていることの一つとして、〝読む道徳〟から〝考え議論する道徳〟への質的転換がある」と述べた。
また、北道研の取組として、「各種の研究交流を図るとともに、全国的な情報や先進的な取組を学び、道徳の授業改善を図ってきた」ことを挙げ、「今後も、全道の道徳教育の充実に力を尽くしたい」と決意した。
主管を務めた日高管内道徳教育研究会の奥村尚久会長(浦河町立浦河小校長)は、歓迎の言葉の中で、「〝資料・自分・相手〟とのかかわりを授業のベースにして、学習スタイルを〝基本〟〝深化〟〝創造〟の三つに設定し、ねらいに即した指導法の工夫と改善を図ろうと考えてきた。また、授業者だけではなく、管内の会員も、本日公開した授業を各地域の学校で実践・検証し、効果的な指導方法の工夫と改善を図ってきた」とこれまでの取組を振り返った。
日高教育局の赤間幸人局長と浦河町教委の岡内猛教育長が来賓祝辞。赤間局長は「大会で得られた成果を大いに活用し、各地域や学校において、道徳教育の充実・発展を図っていただくようお願いする」、岡内教育長は「未来への道しるべとなり、常に羅針盤と未来志向のアンテナを完備して、子どもたちのために全力を尽くしていただきたい」と呼びかけた。
開会式に続き、日高管内道徳教育研究会の和泉伸也研究部長(浦河町立浦河東部小教諭)が研究発表を行った。
「道徳教育の指導計画と評価」など五つの課題別分科会では、それぞれ小学校、中学校における研究を発表した。
また、文部科学省初等中等教育局教育課程課教科調査官・国立教育政策研究所教育課程研究センター教育課程調査官の赤堀博行氏が「道徳の特別の教科化と授業改善の在り方」と題して講演した。
(関係団体 2016-10-25付)
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