子への〝思い〟再確認　「北海道教育の日」記念イベント

（道・道教委 2016-11-04付）

１３０人の関係者が参加したイベント

　「北海道教育の日」道民運動推進協議会（立川宏会長）は一日、ホテルライフォート札幌で「北海道教育の日第九回制定記念イベント」を開催＝写真＝。キャッチフレーズ「道民がみんなで育てる未来の宝」のもと、約百三十人の教育関係者が参加した。

　毎年十一月一日の「北海道教育の日」は、すべての道民が教育に関する理解と関心を高めるとともに、家庭・学校・地域・行政がそれぞれの役割を担い、「北海道の子どもたちは、道民の手で育んでいく」という思いをもって、語り合い、行動するきっかけにしようと、十八年十一月に制定。毎年この日を中心に全道各地で様々な活動を展開。ことしで十一年目を迎えた。

　約百三十人が参加したイベントでは、冒頭、立川会長があいさつに立ち、「ことしも各地で、様々な協賛イベントが開かれるが、この運動をさらに広く、力強いものにしていくことが我々の使命」と強調。「これから社会構造が大きく変化することは確かであり、その中でこれからの子どもたちに生き抜いていく力を育まなければならない」とし、「教育の日の趣旨を今一度、再認識し、この道民運動を推進していく」と宣言した。

　来賓あいさつに立った道教委の柴田達夫教育長は、人口減少、地域活力の低下、グローバル化の進展など、社会や経済の変化が激しくなっていくことを説明した上で、「この時代を子どもたちが生き抜いていくことが重要」と語り、「道教委としても、全国に先駆けて様々な教育の質の向上策を進めている。その中で重要なのは地域との連携」と訴えた。また、施策の一つとしてコミュニティ・スクールの推進を挙げ、「学校を変える、子どもたちを変える、地域を変える取組。地域の皆さんとしっかりと連携して、様々な施策を推進していきたい」と結んだ。

　引き続き、札幌市発寒小ミニ児童会館の鈴木義行専門指導員らが「地域を知り、自分たちのできることは？」と題し、ミニ児童会館で実践している取組を発表。また、NPO法人カコタムの高橋勇造理事長が「子どもの学習支援を通しての学び」と題して、学びのサイクル、居場所づくりなどの取組を発表した。

(道・道教委 2016-11-04付)