地域の教育力発揮へ研鑚 教育支援活動推進研修会道東会場に180人(道・道教委 2016-11-02付)
選択研修や情報交流などを行った
【帯広発】道と道教委は十月二十六日、十勝合同庁舎で二十八年度第二回地域の教育支援活動推進研修会(道東会場)を開催した=写真=。十勝管内をはじめ、釧路、根室、オホーツク管内などから約百八十人が参加。選択研修や情報交流などを通して、より良い地域の教育支援活動推進に向けて研鑚を積んだ。十勝教育局、十勝総合振興局主管。
この研修会は、演習や講義によって地域の教育支援活動を推進する人材の資質向上を図るとともに、他市町村との情報交流を通して、地域の教育支援活動等の一層の充実を目指すことが目的。全道四会場で実施しているもので、道東会場では、十勝管内をはじめ、釧路、根室、オホーツク管内等から教育活動推進員、家庭教育支援員、教育活動サポーターなど約百八十人が参加した。
冒頭、十勝総合振興局保健環境部子ども子育て支援室の徳田泰則室長があいさつ。学校と地域をつなぐ活動について、「地域の未来を担う子どもたちにたくましく生き抜く力を身に付けてもらうよう、今後とも取組の充実を図ってほしい」と求めた。
引き続き、道教委学校教育局義務教育課子ども地域支援グループの藤田泰昭主査が「学校・家庭・地域の連携・協働」について説明した。
はじめに、道の子どもたちの現状として、二十八年度全国学力・学習状況調査の結果を提示。「小学校は全国平均に届いていないが改善傾向にあること」や「中学校においても改善傾向にあり、二十八年度はすべての教科で全国との差が一・五ポイント以内に縮まっていること」などを示した。
また、教育再生実行会議のテーマとなっている「学校・家庭・地域の役割分担と教育力の充実」にふれ、「学校教育の土台となる家庭や地域がその責任を果たすことは今後ますます重要になってくる」と指摘。学校・家庭・地域の役割分担の明確化と家庭や地域の教育力を向上させることや学校現場の教育力を強化するための教師の働き方・業務の在り方とサポート体制を充実させることの重要性を訴えた。
つぎに、網走市教委社会教育課生涯学習係の高田浩昌係長が「網走市における教育支援活動の取組について」と題して事例報告した。
続いて実施した選択研修では、「障がいのある子どもや特別な支援を要する子どもへの対応」「子どもの体力向上につながる活動プログラム」「創作活動プログラム」「子どもの読書活動プログラム」の四テーマから一つ選択し演習を行った。
このあと、道立生涯学習推進センターの川森功偉主査によるコーディネーター研修を実施したほか、国立大雪青少年交流の家の久保美穂企画指導専門職の進行のもと、情報交流を行い、参加者は、より良い地域の教育支援活動推進に向けて活発に意見を交わした。
(道・道教委 2016-11-02付)
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