飲酒運転の教諭を停職　厳しい姿勢で処分―道教委

（道・道教委 2016-11-07付）

　道教委は二日付で、旭川市内高校の男性教諭（四六）を飲酒運転で停職五ヵ月とする懲戒処分を決定した。公道での運転ではなく、警察は立件していないが、道教委として、飲酒運転と認定し、厳しい姿勢で臨んだ。

　道教委の発表によると、男性教諭は、ことし九月、自家用車を運転して出勤しようとした際、公宅の駐車場内で呼気検査を受けて酒気帯び運転に相当するアルコール濃度が検出された。ただ、男性教諭は公道を運転しておらず、警察も立件しなかった。

　しかし、男性教諭が、酒気が抜けていないと認識していたのにもかかわらず、運転しようとしていたことなどから、道教委は、事態を重く受け止め、二日に開いた教育委員会会議で飲酒運転と認定し、停職五ヵ月の処分を決定。氏名と所属を公表した。また、管理監督者の校長を文書訓告とした。

　昨年十二月に「北海道飲酒運転の根絶に関する条例」が施行され、道を挙げた取組が行われている。道教委では、七月に道教委職員・道立学校教職員の飲酒運転根絶に向けた「決意と行動」を策定。飲酒運転根絶取組強化期間（七月十三日～九月三十日）の設定、交通違反速報室の設置、懲戒処分の量定加算などの具体的な「行動」を定め、取組を進めていた。今回は、一連の取組後、初めての飲酒運転による処分となる。

　柴田達夫教育長は、今回の処分に関し、「飲酒運転根絶に向けた取組の強化期間中であったのにもかかわらず、生徒を指導する立場にある教員による飲酒運転が再び発生したことは、生徒や保護者をはじめ道民の皆さんに大変申し訳なく思っている。道教委としては、今後、このようなことを繰り返すことのないよう、より一層危機感をもって、飲酒運転の根絶に向け、引き続き、取組を徹底していく」とのコメントを発表した。

(道・道教委 2016-11-07付)