江別第三中など２校指定　ICT活用教育加速化事業（２８～３０年度）―道教委

（道・道教委 2016-11-10付）

　道教委は、本年度新規事業「ほっかいどうICT活用教育加速化事業」の指定校を決定した。江別市立江別第三中学校、奥尻町立奥尻中学校の二校。今後、それぞれの学校で、実施計画に基づいた遠隔授業など、学校の特色に合った実践に取り組んでいく。事業期間は三年間で、少子化などによる小・中学校の小規模校に対し、ICTを活用した教育水準の維持、向上を図る。

　同事業は、ICTを活用した教育を進めることで、児童生徒の理解や思考を深めるとともに、分かりやすい授業づくりの手段として、実物投影機やタブレット端末などを活用した授業を行い、得られた成果を全道へ普及しようというもの。

　また、広域分散型の本道の地域性を考慮し、ほかの学校への通学が困難な地域にある小規模校などでICT機器を活用した遠隔授業を拡充するなど、地域における教育機能の充実・確保を図ることが目的。

　事業内容をみると、小・中学校では、「道立教育研究所と実践校を結ぶ双方向による遠隔授業の実施」「実践校の指定」「大学教授や通信事業者からなる普及促進委員会による全道普及」「会議および市町村説明会の実施」「ICT活用教育導入ガイドブックの作成・配布」。

　高校では、「都市部大規模校から地域キャンパス校に在学する大学進学希望者へ、ハイレベルな内容の遠隔授業の実施」「都市部および地域キャンパス校の実践校の指定」。

　さらに、実施する教職員の育成として、「ICTを活用した教育を推進する教員を育成する研修会の実施」「道立教育研究所と実践校を結ぶ双方向型の研修」などに取り組んでいく。

　これらのメニューを受け、本年度指定された江別第三中では、放課後学習などで実践を進めていく予定。奥尻中では、道立教育研究所と協力し、音楽などの遠隔授業に取り組む。

　また、両校ともICT機器などの配置、遠隔授業の内容の充実、教職員の配置、模擬授業の実施、研修会などを行っていく予定。

　今後三年間の取組の中で、遠隔授業等の取組を促進し、その成果をまとめていく。

(道・道教委 2016-11-10付)