知識など共有し職能向上 道教委有志職員が自主勉強会(道・道教委 2016-11-11付)
今村主幹を講師役に、「学校における危機管理」などについて研修
道教委の有志職員が教育に関する知識や情報を共有し、職能向上を図る自主勉強会を続けている。
職員の活発な研修を推進したいという思いから、総務課の堀籠康行主幹、多田博昭主査が呼びかけ、十月から開始した。「都道府県教育委員会職員としてもっているべき知識を取得するとともに、縦割りではなく、ほかの課がどのような業務を行っているのかを知るため、各課の取組状況などの情報や意見を交換するため実施している」(多田主査)。
文部科学省から帰任した教育政策課の今村隆之主幹が講師役を務め、同省で得た知識や経験をもとに、「教育委員会と学校長の権限」「職員会議の性格」「主任命課」「学校における危機管理」などをテーマに取り上げ、学習を進めている。
「学校における危機管理」をテーマとした勉強会=写真=で、今村主幹は「いじめや学校事故などの事案が起こった際には、学校の安全配慮義務に〝過失〟すなわち〝注意義務違反〟があったかどうかが問題となる」と指摘。
安全配慮義務に違反した場合、学校や教員には、どのような法的責任が問われるのか。また、過失があったかどうかは、どのように判断されるのかについて、関係法令や判例などをもとに解説した。
それらを通して、参加した職員は、学校における危機管理について、法的アプローチから理解を深め、危機を未然に防止する取組の在り方を探った。
自主勉強会では、これからも、教育行政に必要な知識や情報を共有し、職員の職能向上を図ることを目指し、活動を継続していく考え。
(道・道教委 2016-11-11付)
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