札幌白陵高創立２０周年記念式典　新たな歴史へ飛躍期す　６００人出席し歩みかみしめ

（学校 2016-11-10付）

宮下校長は「つぎの１０年の歴史、２０年の礎をつくる教育実践に取り組んでいく」と決意を新たにした

　札幌白陵高校（宮下聡校長）の創立二十周年記念式典が十月二十九日、同校で執り行われた。来賓、旧職員、在校生など約六百人が出席し、スローガン「新たな歴史（あした）へ　輝（ひか）るとき」のもと、二十年の節目を祝うとともに、開校以来の伝統を受け継ぎ、新たな飛躍を期すことを誓った＝写真＝。

　同校は平成八年、一学年普通科十クラスの高校として開校。交通の利便性の問題や少子化の影響などの困難を乗り越え、二十三年には、全日制普通科単位制高校として新たな教育課程を編成・実施した。二十年の歴史の中、三千八百人を超える卒業生を送り出している。

　記念式典は二部構成。第一部では、宮下校長が式辞に立ち、同校の二十年の歩みを振り返り、先人の努力に敬意を表した。「脈々と流れる学校づくりの精神を引き継ぎ、つぎの十年の歴史をつくり、つぎの二十年の礎をつくる教育実践に生徒、教職員が力を合わせて取り組んでいく」と決意を新たにした。

　生徒に対して、「十年後、二十年後の自分自身や本校の姿を思い描き、常に正しく、美しく、毎日をしっかり生きてほしい」と呼びかけた。

　創立二十周年記念事業協賛会の渡辺忠彰会長のあいさつに続き、石狩教育局の馬橋功局長が祝辞を述べた。

　渡辺会長は生徒に向けて、「自己実現が難しい混とんとした社会において、先生や保護者の教えを守って生きる力を身に付け、常識的な社会人になってほしい」と語りかけた。

　馬橋局長は「生徒の皆さんには、〝実践・責任・和協〟の校訓のもと、新たな札幌白陵高校の歴史を築いていこうという気概をもち、充実した学校生活を送るよう期待する。教職員の皆さんには、本道の将来を担う、自立の精神にあふれ、優しさとたくましさを兼ね備えた生徒の育成を目指してほしい」とエールを送った。

　在校生を代表して生徒会長の伊藤龍司君が「多くの先輩方の努力、保護者や地域の方々、先生方の支えがあって、充実した高校生活を送ることができている。これまでの伝統を受け継ぎ、母校のさらなる発展のため、在校生一同、切磋琢磨し、歩んでいきたい」と述べた。

　第二部では、同校吹奏楽部の現役・ＯＢと道警察音楽隊による記念演奏を行い、出席者全員で二十周年の喜びとともに、新たな門出を祝った。

(学校 2016-11-10付)