今金高等養護創立２０周年記念式典　共生社会実現へ決意新た　地域に根ざした歩み期待

（学校 2016-11-10付）

２８０人余りが出席

　【江差発】今金高等養護学校（髙嶋利次郎校長）創立二十周年記念式典が三日、同校で執り行われた＝写真＝。来賓・在校生など二百八十人余りが出席。創立二十周年の輝かしい歴史を振り返るとともに、共生社会の実現を目指す地域に根ざした学校として、新たな歴史を刻むことを期待した。

　今金町は、昭和五十四年に「養護学校誘致促進期成会」を結成。まちを挙げての誘致運動が結実し、平成九年四月に今金高等養護学校が創立・開校した。開校以来、三百八十四人の卒業生を送り出している。

　式典では、国歌・校歌斉唱に続き、創立二十周年記念事業協賛会の小田島親守会長が式辞を述べた。「自ら行動し最後まで努力する人」を校訓とする同校が、生徒の自立や社会参加を目指す教育活動を展開し、「地域に開かれた学校」として、大きな成果を上げてきたことを強調した。

　髙嶋校長は式辞で、同校が「先進的で極めて手厚い地域からの就労支援と自立支援に支えられている」と感謝の言葉を述べた。今後も地域に根ざし、地域とともに歩み、共生社会の実現に貢献できる人材を育成する考えを示した。

　来賓として桧山教育局の毛利薫局長が祝辞。同校が本年度、今金町と生徒の自立支援・就労支援に向けた包括的な連携協定を結んだことにふれ、こうした先進的な取組がますます発展することを期待した。

　今金町の外崎秀人町長は、官民一体で卒業生の雇用促進に取り組んでいることを説明。「学校設置の町としての使命を果たし、地域と学校相互の協力関係を構築していきたい」と述べた。

　来賓紹介と祝電・祝文披露に続き、小田島会長から社会福祉法人江差福祉会などの関係者に感謝状が贈られた。

　生徒会長の菊地将吾君は「私たちは日ごろからたくさんの人に支えられている」として、地域住民や関係団体に感謝の意を示した。

　最後に生徒全員で式歌「僕らの未来」を斉唱。「未来にむかい羽ばたくのは、きっときっと僕自身。羽ばたけ！羽ばたけ」と歌に願いと誓いを込めた。

(学校 2016-11-10付)