臨時教育長会議開く―上川局 不祥事防止を強く訴え 飲酒運転続発で小野寺局長(道・道教委 2016-11-17付)
小野寺局長が訓示に立ち、強い危機感をもって取組を徹底するよう求めた
【旭川発】上川教育局は十四日、上川合同庁舎で臨時市町村教委教育長会議を開いた。教育長など二十四人が出席。小野寺一郎局長は、学校職員による飲酒運転をはじめとした不祥事が続発していることに危機感を示し、未然防止を徹底するよう強く呼びかけた。
会議は、学校職員による飲酒運転が相次ぐ中、十二日に旭川市内で発生した小学校教員による飲酒運転事故を受けて、あらためて注意徹底を呼びかけるため、臨時に開いたもの。
清水厚次企画総務課長が事故の経緯、道教委が十一月二日付で出した学校職員の懲戒処分などについて報告した。
今後、学校職員による飲酒運転事案が発生した際は、七月に道教委が策定した「道立学校職員の飲酒運転根絶に向けた〝決意と行動〟」に基づき、警察による確認で酒気を帯びているのが明らかな場合、検挙の有無にかかわらず、速やかに報道発表することを強調。酒気帯びの疑いがある場合は、交通安全速報室および教育局への報告を要請し、報告がない場合は厳正に対処する姿勢を示した。
また、学校職員による無免許運転についても懸念し、「所属職員の免許が失効していないか確認をお願いしたい」と呼びかけた。
小野寺局長が訓示に立ち、「子どもたちを指導する立場にある者による飲酒運転が後を絶たないのは、教育に対する信頼低下を招く」と危惧。「十一日に道立学校長を対象に臨時会議を開いた矢先の出来事で、残念でならない」と遺憾の意を表した。
その上で、「管理職は強い危機感をもち、部下職員に飲酒運転を〝しない〟〝させない〟を周知徹底し、各市町村教委および各学校で定めた取組を徹底してほしい」と訴えた。
十二日に発生した事案にふれ、「それぞれが飲酒運転防止に取り組んでいたにもかかわらず、こうした事案が続発しているのは、取組の趣旨が先生一人ひとりに届いていないことも考えられる」と指摘した。
そのため、「日ごろから職員とコミュニケーションをとり、心の健康にも気を配りながら、必要に応じて個人面談を行うなど、飲酒運転事案が起きないよう、職員一人ひとりに指導を徹底してほしい」と要請。「管理職の不祥事は職場のコンプライアンス意識の低下につながる。つねに部下職員の見本となる行動を意識してもらいたい」と強調した。
(道・道教委 2016-11-17付)
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